発熱する新素材「カポック」を使用したKAPOK KNOTのアウター、快適すぎて即購入した
クラウドファンディングで1,700万円以上集めた、「たった5mmで、ダウンの暖かさ」を謳うコート
KAPOK KNOT(カポックノット)は、羽毛の代わりに植物カポックの実からできた繊維を使用したアウターブランド。「GROWND nihonbashi」2階に期間限定のショールームがオープンしたことを聞きつけ、わずか5mmの薄さでダウンに引けを取らない暖かさが得られるという冬コートを体験してきた。
GROWND nihonbashiは、「場」のプロトタイプを実装し、都市の余白から新しい体験や文化を生み出すプロジェクト。元お寿司屋さんだった遊休ビルが活用されている。
代表を務める深井喜翔氏は29歳。偶然にも同じ大学のキャンパスに通っていた後輩だ。クラウドファンディング開始9分で目標の50万円を達成、合計1700万円以上を調達した20代経営者なら、都内の目立つ場所に派手なポップアップストアを出しそうなものだが、遊休ビルの一角を活用するとは、さすがSFC卒業生だ。
家族で向かったが、ビルにはエレベーターはなく、階段も狭く、段差は高く、通路は細い。万が一小さい子連れで行く場合は、ベビーカーではなく抱っこ紐がおすすめだ。
カポックとは
カポックとは、主に東南アジアに自生している植物。カポックノットが使用する綿は、カポックから取れる実だ。
カポックの綿を使用した「エシカルダウンカポック」シート(特許出願中)
カポックの実が展示されていた。巨大化したアーモンドのような見た目と質感だった。
これがカポックの綿。羽毛のようにふわふわだ。昔から機能性の高さは知られいたが、繊維の短さゆえに糸にできず、衣類での採用は難しいとされていた。
この課題を解決したのが、「エシカルダウンカポック」というシート。大手繊維メーカーと共同開発し、特許出願中だという。
カポックを使用するメリット
カポックを使用するメリットは大きく分けて3つある。
1つ目は、軽さ。コットンの1/8と言われており、薄手のコートと同等の軽さでダウンに匹敵する暖かさが実現できるという。羽毛は使用されていないため、羽が飛び出すこともない。
2つ目は、暖かさ。化学繊維と異なり、湿気を吸って暖かくなる吸湿発熱機能がある。
3つ目は、エコ。植物由来だが木の実を使用するため森林伐採はしない。当然アニマルフリーだ(一説によると、ダウンジャケット1枚につき約70羽の羽毛が使用されていると言われている)。需要が増えれば、東南アジアでの雇用創出や緑化にも繋がる。
カポックノットのアウターを試着してみた
カポックノットのアウターは非常に薄く、軽い。形もスタイリッシュなものからスポーティなものまで取り揃えられていた。時間の都合上、試着したのは2枚。うち1枚しか試着した写真を撮っていないが、商品の特徴を解説しておく。
カポックダウンバルマカンコート
僕が試着したのは、「カポックダウンバルマカンコート」(44,000円)。巨大バックパックを背負いながら生活する僕は着る機会が限られてしまうため購入を見送ったが、防風撥水加工でありながらチンウォーマー付きのクラシックなデザインには惹かれた。
使用素材は、表地がポリエステル100%、中綿はリサイクルポリエステル60%とカポック40%、裏地はキュプラ100%。キュプラとは、天然素材を原料とする再生繊維の一種だ。妻は、カポックダウンバルマカンコートのWOMENモデルを購入した。
エアーライトジャケット
僕は、「エアーライトジャケット」(35,000円)のLサイズを購入した。カラーはオリーブ。何年間も愛用してきたカナダグーズのダウンは丈もあり非常に重いが、カポックノットは軽く、フィット感と着心地が良い。自宅で洗濯もできる点も経済的だ。
実際の保温性は、屋外で長時間着用したわけではないため確証がない。商品が到着してから改めてレポートするが、代表の深井氏は同じ商品を着て雪山に行き、商品説明をしてくれた女性スタッフはシャツ1枚にカポックノットを羽織って通勤していると教えてくれた。期待できそうだ。
カポックダウンチェスターコート
シックでスタイリッシュな質感のアウターも用意されている。「カポックダウンチェスターコート」はスーツにも合いそうなフォーマルなテイスト。
カポックダウン デッドストックブランケット
「カポックダウン デッドストックブランケット」は、有名ブランドで廃棄される予定だった生地を使用し、カポックを使用したブランケット。
ボタンを止めるとケープのように着ることができる。暖房をギリギリまで入れずに極寒の中凍えながら仕事をしている僕の膝を温めるアイテムとして、即購入した。
カポックノットのショールームは完全予約制
カポックノットのショールームは、三越駅前から徒歩1分の場所にある。車の場合、周囲にコインパーキングを利用する必要がある。駐車料金はどこも300円/10分程度。50分ほど滞在し、駐車料金は1,500円だった。
ショールームは完全予約制。1組30分となっており、営業時間は金曜、土曜日、日曜の13時〜17時30分まで。カポックノットに興味がある人は、予約を取ってみてはどうだろうか。
営業時間 | 13:00-17:30 (17:00最終入場) |
営業日 | 金曜・土曜・日曜 |
住所 | 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-6-7 GROWND nihonbashi 2F |
アクセス | 三越駅A3出口から徒歩1分 |
これ、やっぱり暖かいですね!というか素材が気持ち良いというか、肌触りが良いんですよ!保温性は、コートのほうが実感しやすいですが、ブランケットはめちゃくちゃ大きいので包まって仕事していますw
>暖房をギリギリまで入れずに極寒の中凍えながら仕事をしている僕の膝を温めるアイテムとして、即購入した。
リモートするようになり、すごく共感!!
頭寒足熱をしたいので、上記一行が決め手で同じの買いましたw
実際カッポクの保温性が良かったらアウターも行こうかな🤔
ありがとうございます!!!!!
コート似合ってて良いと思いました
そうなんですよ、価格もかなりリーズナブル!きっと木の実からできているから価格も抑えられるっていうことなんですかね!
意外というかかなり安いですね
新素材だし10万オーバースタートかと思ったら普及価格帯のダウンと値段変わらないし