【混乱】かつてApple純正ディスプレイ本体が買えた金額で、今はディスプレイのスタンドしか買えない
2019年のAppleディスプレイ用スタンドの価格は、2011年のAppleディスプレイ本体と同じ、という衝撃的事実
Appleは最大28コアのIntel Xeonプロセッサと1.5TBのメモリ(ストレージではない、本当にRAMのこと)が搭載できるガチのプロをターゲットとした「Mac Pro 2019」(5,999ドル〜)を発表したが、同時にそのプロが必要とするMac本体とほぼ同じ価格の32インチ型Retina 6Kディスプレイ「Pro Display XDR」(4,999ドル〜)を発表した。
「そうか、プロ向けのマシーンだから最低でも5,999ドル+4,999ドルで10,998ドルもするのかあ」と思うかもしれないが、実はこれにはディスプレイのスタンドが含まれていない。アンビリバボー!
Pro Display XDRは4,999ドルもするのに、スタンドが別売りなのだ。しかもそのスタンド、価格は999ドル。約10万円だ。
このスタンド、「Pro Stand」という名称が別途用意され、Pro Display XDRとマグネットで接続する仕組み。逆に言えば専用のVESAマウント(もちろん別売り、価格は199ドル)を購入しなければ立てることができない。
999ドルと言えば、かつて発売されていた「Apple Thunderbolt Display」が購入できた。2011年だったらApple純正ディスプレイそのものが買えたというのに、2019年はディスプレイのスタンドしか買えない。おお、ジーザス。
999ドルで買えるApple製品は他にもこんなにある
ちなみに999ドルもあれば以下の製品が購入できる。
ディスプレイ用のスタンドの価格で最新のiPhoneが買えるって、一体どういうことだ。金銭感覚が麻痺してくれる。
もちろん、Appleがプロ仕様のディスプレイに50ドル程度で作れそうなスタンドを用意するとは思えない。僕が使っているVESAマウント対応の「エルゴトロン LX デスクマウント」でさえも約2万円することから、10万円以上はしてしまうのかもしれない。正直、僕には分からない。
999ドルのスタンドができること
ところで、999ドルのスタンドは一体何ができるのか。
最大120mmの高さ調整ができ、回転(チルト)させて縦向きに置くこともできる。設置しても場所を取らない構造になっている。実際に作業したことがないから分からないが、32インチという巨大な本体を振動しないように確実に支えてくれるのだろう。
いやいや、それにしても999ドルって!いくらプロユーザーでも「おいおい、マジかよ」ってなってたのでは……?少なくとも発表した時の会場は明らかにざわついていた。
あえて別売りで999ドルという見せ方にした理由は一体何だろうか。プロの現場は最初からVESAマウントを使うことが多いからあえて分けたのだろうか。僕には分からない。
999ドルのスタンド。ディスプレイは買えない(そして要らない)から、発売されたらスタンドだけ買って飾ってみようかな。そもそもスタンド単体で買えるのかなあ。