Pro Display XDRは15インチ型MacBook ProやiMacでも使える

「Pro Display XDR」はApple純正の32インチ型6Kディスプレイ。解像度は6,016 x 3,384ピクセル、218ppi、アスペクト比は16:9。

1,000ニトの持続輝度（フルスクリーン）、1,600ニトのピーク輝度を持ち、コントラスト比は1,000,000:1。P3広色域と10ビット深度のカラーをサポートし、左右各89º、上下各89ºの超広角視野角を実現している。

さて、この極めて魅力的とも言えるApple純正ディスプレイだが、何もMac Pro（2019）でしか使えないわけではない。16インチ型MacBook Pro（2019）でも使うことができるが、15インチモデルでも、iMacでも2019年モデルであれば出力することができる。

互換性のあるデバイス一覧

Pro Display XDRの仕様ページに掲載されている互換性のあるMacは以下の通り。ただし、「macOS Catalina 10.15.2」以降が動作していることが条件となっている。

なお、16インチモデルは（理論上）Pro Display XDRを最大2枚出力することができる（けど、多分Macを破壊するのでオススメしません）。

• MPX Module GPUを搭載したMac Pro（2019）
• 15インチMacBook Pro（2018以降）
• 16インチMacBook Pro（2019）
• 21.5インチiMac（2019）
• 27インチiMac（2019）
• Blackmagic eGPUまたはBlackmagic eGPU Proと組み合わせた、Thunderbolt 3ポートを搭載するMacのすべてのモデル

Mac本体に内蔵されているGPUがパワー不足で利用できない場合でも、「Blackmagic eGPU Pro」または「Blackmagic eGPU」を使用することで出力することが可能。実質的に「Thunderbolt 3」を搭載しているMacであれば利用できる。よって、現行のMacラインナップであれば全モデル対応していることになる。

利用可能なリファレンスモードおよびリフレッシュレート

また、Pro Display XDRはHDR/HD/SD ビデオ、デジタルシネマ、その他の多様な制作現場の要件に応じて切り替えることができる「リファレンスモード」が用意されている。各リファレンスモードはそれぞれ、ディスプレイの色空間、ホワイトポイント、ガンマ、輝度が設定されている。

利用可能なリファレンスモードは下記の通り：

• Pro Display XDR（P3-1,600ニト）
• Apple製ディスプレイ（P3-500ニト）
• HDRビデオ（P3-ST 2084）
• HDTVビデオ（BT.709-BT.1886）
• NTSCビデオ（BT.601 SMPTE-C）
• PALおよびSECAMビデオ（BT.601 EBU）
• デジタルシネマ（P3-DCI）
• デジタルシネマ（P3-D65）
• デザインとプリント（P3-D50）
• 写真（P3-D65）
• インターネットとウェブ（sRGB）

また、16インチ型MacBook Pro（2019）と同様に、必要に応じてディスプレイのリフレッシュレートを調整することも可能。

• 47.95Hz
• 48.00Hz
• 50.00Hz
• 59.94Hz
• 60.00Hz