【レビュー】TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1:SSD内蔵USB-Cハブ
外付けドライブがUSB-Cハブの中に含まれ、バックアップ用としても持ち運び用ドライブとしても活用できる便利アイテム
Macのバックアップを取らない人は意外と多い。外付けドライブを用意して、数クリックで完了する初期設定をやるだけで完了するというのに、なぜかみんな後回しにする。そしてデータが飛んで後の祭り。
なぜみんなバックアップを取らないのか。それはおそらくバックアップ用の外付けドライブに接続すること自体が面倒だからだろう。ケーブルを1本挿すことが面倒に感じるのであればどうやって生活しているのか謎だが、もしかしたら据え置き型のドライブを用意するのが億劫なのかもしれない。もしくは外付けドライブをMacに接続する、という習慣がなさすぎて毎回忘れてしまう、とか。
そんなズボラな人に画期的なアイテムが登場した。クラウドファンディングで1358%達成を記録したSSD内蔵USB-C ハブ「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1」を先行して試させて頂いた。本記事では試作機をもとにレビューする!
外観とUSB-Cハブとしての機能
最近のMacBookを使っていれば、USB-Cハブは必要必需品。従来のUSB-Aポートを必要とするデバイスと接続する場合や、外部ディスプレイやプロジェクターなどに画面を出力したい場合において1台は常に手元に持っておきたい。
「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1」はそのUSB-CハブになんとSSDを内蔵した製品。つまり、Macにハブを接続する度に外付けドライブに接続することができるということになり、これまでのMacの使い方の中に自然とMacをバックアップするというフローを組み込むことができるのだ!
これが「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1」。これまで発売されてきた「ALMIGHT DOCK」シリーズと基本的な外観は同じ。
ポートは、USB-A 3.0ポートが2つ、4K解像度の出力に対応したHDMIポートが1つ、最大60Wの電力に対応したUSB-C Power Deliveryポートが1つ搭載されている。Macで使用した場合、HDMIポートは最大4K/30Hz(HDCP 1.4/2.2)の出力に対応。
残念ながら搭載されているポートはこれだけ。個人的に毎回使うSDカードリーダーは搭載されていない。
宿泊先のホテルなどで意外と活躍するEthernetポートなども搭載されていない。
Macで使用するとTime Machineバックアップとしても使用可能
実際にMacBook Airに接続して使ってみた。USB-Cハブとしては想定通りの使い勝手で、安定の「ALMIGHT DOCK」シリーズ。
「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1」をMacに接続すると、内蔵されているSSDが外付けドライブとして出現する。逆に言えばこのUSB-Cハブは使い終わったらブチッと抜くことはできず、都度外付けドライブの取り出しを行う必要がある。
SSD容量は120GB、240GB、480GB、960GBが用意されている。僕が今回試したのは120GBモデルとなっていて、書き込み速度および読み込み速度を計測してみたところ、いずれも仕様で謳っている400MB/s以上の速度を確認することができた。
今のMacBookはどんなにストレージ容量が少なくても128GBはあるので、120GBモデルをバックアップ用として使うのは厳しいが、480GBモデルであれば今回の目的であるバックアップ用外付けドライブとして使用することも可能だろう。「Time Machine」の設定を開いたところ、確かにバックアップ先のディスクとして指定できる。
iPad Proに直接接続して使用可能
SSDを内蔵したUSB-Cハブなので、USB-C端子を搭載したiPad Proでも使うことが可能。バックアップ用として使うことはできないが、iPadOS 13で進化したファイルアプリを利用して外付けドライブとして使うことができる。
これは意外と便利だ。例えばWi-Fi環境がない場所でMacからiPadにデータを移したい場合に活用してみても良いかもしれない。
USB-Cハブが外付けドライブを兼用する便利アイテム
「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1」は今までありそうでなかった便利な製品。記事内ではバックアップ用ドライブとしての使い方を提案したが、単純にMacの容量が不足していて一部のデータを外付けドライブに逃すために活用するのも魅力的な使い方だろう。
なお、工場出荷時におけるSSDのディスクフォーマットがMacおよびWindowsでも使用できる「NTFS」形式となっているため、Mac用バックアップおよびiPad Proで使用する場合は使う前に初期化およびフォーマット作業を行う必要がある。