【レビュー】TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK TB4:4K/60Hzを2枚同時出力可能なUSB-Cハブ
ただし13インチモデルではクラムシェルモードで使用しない限り、リフレッシュレートが30Hzになる可能性がある
僕はMacBook Pro単体よりも、外部ディスプレイを使用したほうが作業領域が広くなり、仕事がしやすいと感じる。複数の作業を同時にこなす人や、大画面で資料を見ながら作業をする人は、1枚ではなく2枚以上のディスプレイを用意したほうが効率が上がる場合もある。
「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK TB4」は、4K/60Hz HDMIを2ポート搭載した7-in-1型USB-Cハブ。MacBook ProまたはMacBook AirのThunderbolt 3ポートを使用し、最大2枚の外部ディスプレイを出力できると謳っているが、13インチユーザーは使用する上で注意するべき点がある。
一足先に試す機会をもらったので紹介する。
SDカードスロットも搭載、地味に便利なラッチ構造の有線LANポート
TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK TB4は、MacBook ProまたはMacBook AirのThunderbolt 3ポートを2つ同時に使用する。
最大60W出力のUSB-Cポート、2つのHDMIポート、USB-A 3.0ポートが用意されている。左側のHDMIポートのみ、HDMI出力をサポートする。
MacBook Proの左側に挿した場合、SD/Micro SDカードリーダーは手前側からアクセスできる。
奥側(SD/Micro SDカードリーダーの反対側)にはラッチ構造の有線LANポートがある。外出先でWi-Fiがなく有線ケーブルのみ用意されている場合に重宝する。
スペースグレイモデルは、MacBook Proのスペースグレイカラーとマッチする。
MacBook Proに干渉しない厚みとなっており、裏返すと各ポートの仕様が確認できる。
16インチ型MacBook Proでの出力は問題なし
TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK TB4を16インチ型MacBook Pro(2019)に接続し、27インチ型4Kディスプレイを2枚出力してみた。いずれも60Hzでの出力が確認できた。
MacBook Pro本体のディスプレイを開いた状態では、2本のHDMIケーブルを接続した状態で出力できる。
ディスプレイを閉じた状態で使用する「クラムシェルモード」でも動作する。
ただしMacBook Proに電源が接続された状態でなければ出力しなかった。
いずれの場合においても4Kディスプレイを2枚出力することになり、MacBook Proおよびハブは発熱する。排熱構造が見直されたと言われている16インチモデルでこれほど発熱するのだから、MacBook Pro本体は操作せず、外付けのキーボードおよびマウスを使用したほうが良いだろう。
問題は、13インチモデルで使用した場合だ。
13インチモデルは本体を開いた状態では4K/30Hzに制限される場合もある
13インチ型MacBook Pro(2019)で動作を検証したところ、本体を開いた状態で出力した1枚の4Kディスプレイのリフレッシュレートは30Hzに制限された。2018年モデルでも同様の結果だった。
これを解消するためには、ディスプレイを閉じた状態(クラムシェルモード)で使用する必要がある。
メーカーによると、13インチ型MacBook Proに関する出力問題はディスプレイやケーブルによって「相違の可能性もある」と説明している。
13インチ型MacBook Proと4Kディスプレイを同時に使用したデュアルディスプレイ環境を想定している場合、TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK TB4を使用してもリフレッシュレートが30Hzに制限される点は注意が必要だ。この仕様を踏まえた上で購入に興味がある場合は、クラウドファンディングサイト・GREEN FUNDINGのプロジェクトページから支援してはどうだろうか。