Apple、MacでFace IDを使用する特許を取得ーーMacならではの機能が判明
近い将来、"顔パス"がMacの常識になるかもしれない
「Touch ID」の流れを見ていると、iPhoneにもiPadにも搭載された以上、Macに搭載されないわけがない。それほどMacの「Face ID」対応は実現する可能性が高い。
その実現可能性をさらに高めてくれる、顔認証機能「Face ID」をMacで利用するための特許をAppleが取得していたことが明らかになった。
この特許では、大きく分けて2つの機能について触れられている。
意図しない省電力モードへの切り替えを防ぐ機能
Macを使っていると、勝手に省電力モードに切り替わってしまうことがある。当然、しばらく触っていなかったから電池消費を抑えるために作動する機能なのだが、Macを触っていなくても使っている場合がある。
例えば画像を見ている時。長い文章をゆっくり読んでいる時。
このような意図せず省電力モードへ切り替わってしまうことを「Face ID」の搭載で防ぐことができるようになる、と記載されている。
つまり、ディスプレイを見ている限り、省電力モードに切り替わらないのだ。
人が近づくと自動的に省電力モードから通常モードに切り替わる機能
もう1つの機能は、特にデスクトップ型Macに実装されたら便利そう。人が近づくと自動的に省電力モードを解除し、通常モードに切り替わる機能が考えられているそうだ。
一定の距離内に判断することができれば、自動的にログインし、ロック画面も突破してくれることを示唆する記述もある。
今でもMacをApple Watchと連携していれば近づくとMacをロック解除してくれるものの、その前にMacをスリープ解除する必要があり、外部キーボードやマウスなど何かしら操作する必要がある。
Macに「Face ID」が搭載されれば、近づくだけでユーザーを認識し、指1本触れずにロック画面が解除できるようになるかもしれない。
Touch IDはノート型Mac限定だったが、Face IDはディスプレイ付きMacに搭載可能
余談だが、2019年8月時点のMacラインアップではMacBook ProとMacBook Airは「Touch ID」に対応しているものの、デスクトップ型Macは生体認証が利用できない。
「Touch ID」に対応した「Magic Keyboard」の登場も待ち望まれてきたが、出る気配はなく、セキュリティのことを考えると出る可能性は限りなく低いだろう。
その点、「Face ID」はキーボード側ではなくMac本体に内蔵されるため、理論上、iMacやiMac ProなどディスプレイがあるMacでは実装可能に。
近い将来、”顔パス”がMacの常識になるかもしれない。
(Source: 9to5Mac)