Macからコンビニのコピー機で直接印刷する設定と手順
我が家にはプリンタがない。印刷する機会が限られている上に、場所を取るのであえて購入していないのだ。
だからといって印刷することが全くないかというと、意外とちょこちょこあるのが現実だ。未だに紙を印刷しなければならないサービスもある。出張先など、緊急で印刷しなければならない資料があるかもしれない。
そこで役に立つのはコンビニのコピー機。USBメモリーやSDカードなどから印刷することもできるが、最新のMacBookシリーズの場合、USB-Cハブやドックがなければいずれも接続できない。
幸いにもMacからコンビニのコピー機で直接印刷する方法がある。先日、書類を印刷して発送する必要があり、Macお宝鑑定団Blogで紹介されていた方法を実際に試して成功したので、その手順を紹介する!
「ネットワークプリント」利用の注意事項
今回紹介する「ネットワークプリントサービス」を利用するにあたって注意点がいくつかある。
「ネットワークプリントサービス」に対応するコンビニ
大前提として、利用できるコンビニとそのコピー機の機能および対応サービスの一覧は下記の通り:
店舗名(50音順) | 文書プリント | 画像プリント |
---|---|---|
サークルK・サンクス | ○ | ○ |
セイコーマート | ○ | ご利用いただけません |
ファミリーマート | ○ | ○ |
ローソン | ○ | ○ |
見て分かる通り、セブンイレブンの「netprint」サービスとは異なるため、利用できない。あくまでもサークルKサンクス、セイコーマート、ファミリーマート、ローソンの各店舗で利用できるサービスであることは注意が必要だ。
対応する用紙サイズと料金
対応する用紙サイズはB5/A4/B4/A3の4種類。上限ページ数はA3サイズの場合、1ファイルにつき30ページまで。B5/A4/B4の場合、1ファイルにつき50ページまで。
「ネットワークプリント」で登録可能な上限ファイル数は100ファイルまで。ファイルの保管期限は登録日を含む8日間。マイボックスの容量は60MBまでとなっている。
料金は下記の通り:
文書プリント | 白黒 | B5/A4/B4/A3普通紙 | 20円 |
カラー | B5/A4/B4普通紙 | 60円 | |
A3普通紙 | 100円 | ||
画像プリント | 引きのばしプリント白黒 | B5/A4/B4/A3普通紙 | 20円 |
A4光沢紙 | 80円 | ||
引きのばしプリントカラー | B5/A4/B4普通紙 | 60円 | |
A3普通紙 | 100円 | ||
A4光沢紙 | 120円 | ||
カレンダープリント | B5/A4/B4普通紙 | 100円 | |
インデックスプリント | |||
並べてプリント | |||
ポスタープリント | |||
全てカラーのみ | B5/A4/B4普通紙 | 100円 | |
A3普通紙 | 120円 | ||
A4光沢紙 | 120円 | ||
L判写真プリント | L判 | 30円 | |
カレンダープリント | |||
インデックスプリント | L判 | 30円 | |
2L判 | 80円 | ||
証明写真 | L判 | 200円 |
決して安くはないが、いざという時に必要な場合や僕のようにたまにしか印刷することがないような人であれば、自宅にわざわざ場所を取ってまでプリンタを置くよりも手軽に使うことができるのは魅力的。
手順1:ネットワークプリント用のドライバをインストール
まずはこちらのリンクからネットワークプリント用のドライバをインストールする必要がある。ドライバとは、Macから印刷する選択肢として新たにプリンタを認識するために必要とするソフトウェア。
ページを開くと下記のようなページが開くので、「ダウンロードはこちらから」をクリック。
今回はMac用として記事を進めるが、当然PCも利用できる。先ほどのリンクをクリックすると自動的にOSを識別し、ダウンロードするべきソフトウェアへのリンクが表示される。ここでは「使い方簡単!「ネットワークプリントドライバー」|コンビニのネットワークプリントサービス/SHARP」をクリックする。
さらにこのようなページが表示されるため、下記ページの「Macintosh用 ネットワークプリントドライバー」をクリック。
これからダウンロードするプリンタドライバのファイル名、ファイルサイズ、バージョン、動作環境、仕様などが明記されている。
一通り目を通した上で下の方にスクロールし、ソフトウェア使用許諾契約書に問題なければ「使用許諾に同意の上ダウンロード」をクリック。DMGファイルがダウンロード開始される。
ダウンロードしたDMGファイルをダブルクリックし、インストーラーを起動する。提示される手順に従って進めれば問題ない。
手順2:「ネットワークプリントサービス」に会員登録
プリンタドライバのインストールが完了したら、続いて「ネットワークプリントサービス」を利用するための会員登録が必要になる。もちろん、無料。
先ほど行ったプリンタドライバのインストールは、これから会員登録を行うサービスを利用できるようにするために必要なソフトウェアだったのだ。
会員登録はこちらから。
ページを開くと、「はじめてご利用になる方へ」と書かれた下に「会員登録する(無料)」という項目があるはず。これをクリック。
Facebookとメールアドレスによる2種類の登録方法があるが、Facebookは何かとセキュリティ面が最近アレなので今回はメールアドレスを使用。この先もメールアドレスで登録することを前提として進める。
仮登録画面が表示されるので、メールアドレスを入力して「送信」をクリック。
指定したメールアドレスにメールが送られたことを知らせる画面が表示されるはず。
受信したメールを確認し、パスワードなどを設定する。下記のような確認画面が表示され、
手順3:プリント準備、印刷時における設定
プリンタドライバのインストール、「ネットプリントサービス」の会員登録が済んだところで、ようやく印刷に取り掛かることができる。
コンビニで印刷するにあたって、まず、「プリンタ」を「Sharp Network Print」に指定する必要がある。
続いて「プリント」プリセット」の下にあり、デフォルトで「印刷部数と印刷ページ」と書かれているプルダウンメニューをクリックし、「ネットワークプリント」をクリック。
自動的に下記画面に切り替わるはずなので、先ほど会員登録した「ネットプリントサービス」のログイン名とパスワードを入力し、「プリント」をクリック。
印刷に関する手続きが完了すると、登録したメールアドレス宛てに「ユーザー番号」が記載されたメールが到着するはず。これを受信していれば成功した証だが、このユーザー番号は印刷時に必要な重要な文字列なので、しっかりと記録しておきましょう。
手順4:コンビニで印刷(対応コンビニ)
いざコンビニに到着。今回は地元周辺で幅を利かせているファミリーマートで試すことに。
コピー機のタッチスクリーンを操作し、「プリントサービス」を選択。
ここでユーザー番号の入力を求められる。先ほど受信したメールにあったユーザー番号を入力する。
正しく入力できれば印刷したいファイルが表示されるはず。A4サイズ1枚の場合、カラーは60円、白黒は20円だった。
お金を入れ、「プリント開始」をタップして印刷されるのを待つ!その間に速攻で答えが表示される間違い探しを楽しむべし!
以上がMacからコンビニのコピー機で印刷するために、プリンタドライバのインストール、印刷の設定、印刷するまでの手順となる。いざという時に設定しておくべし!