「MacBook Pro 2019」は排熱問題を克服していることが判明

8コアになりパフォーマンスは向上したが、ピーク時もアイドリング時も動作温度が低くなっている

Leap design 1044910 unsplash macbook pro

MacBook Pro 2019」の15インチモデルは、ついにCPUとして8コアを搭載することができるように。僕は13インチ型「MacBook Pro 2018」を使っているが、4コア。最新の15インチモデルはその2倍のコア数があるということだ。

移動しながら高いマシーンパフォーマンスを必要とする人にとって8コアは歓迎するべきアップグレードだが、問題は排熱問題。6コアでさえ排熱問題に悩まされたというのに、8コアなんて無謀では、と思った人も多いはず。

ところが、Appleはこの問題にしっかりと向き合っていたようだ。YouTubeチャンネル「Max Tech」の検証によると、MacBook Pro 2019」は排熱問題を克服していることが分かった。

最大パフォーマンス時の動作温度は低下、ベンチマークスコアは30%増

比較したのは2019年と2018年モデルで、構成は以下の通り:

MacBook Pro 2019
(15インチモデル)
MacBook Pro 2018
(15インチモデル)
CPU 2.3GHz Core i9 8コア 2.6GHz Core i7 6コア
RAM 32GB DDR4 32GB DDR4
GPU Vega 20 Vega 20
SSD 512GB 512GB

MacBook Pro 2018」が「Core i7」モデルである理由としては、過去の検証において実施するベンチマークテストにおいては「Core i7」と「Core i9」には性能差が全くないことが分かっているから。

Max Techは、「Cinebench R20」によるベンチマークテストを5回連続で実行。これにより、CPUを休ませる暇なく連続で高付加な作業を「MacBook Pro」に強いることができ、パフォーマンスの限界を知ることができるという。

結論として、「MacBook Pro 2019」の排熱問題は解決されているようだ。マシーン性能を最大限引き出した状態における動作温度は、2018年モデルが平均して96.5℃だったのに対し、2019年モデルは94℃だった。
MacBook Pro 2019 Thermal Throttling isnt an issue 04

ピークパフォーマンス時におけるCPUの動作クロック数は、2018年モデルが4.04GHzだったのに対し、2019年モデルは4.39GHz。
MacBook Pro 2019 Thermal Throttling isnt an issue 02

ただし、動作時の平均クロック数は2018年モデルの方が2019年モデルを上回るという結果に。
MacBook Pro 2019 Thermal Throttling isnt an issue 03

それでも結果的にベンチマークテストを5回連続で動作させた結果、平均スコアは約30%上回るという結果に。
MacBook Pro 2019 Thermal Throttling isnt an issue 05

上記はマルチコアを利用したパフォーマンスだが、シングルコアのパフォーマンスも向上。動作クロック数は4.17GHz(2018年モデル)に対し、4.54GHz(2019年モデル)、シングルコアスコアは約10%向上している。

結論として、「MacBook Pro 2019」の8コアモデルは、「MacBook Pro 2018」の6コアモデルと比べてパフォーマンスは向上したものの動作温度が低下し、排熱問題を解決することに成功したと言える。

サーマルペーストも改良され、アイドリング時の温度を10℃も低下

同じく「MacBook Pro 2019」の排熱問題を検証したYouTubeチャンネル「Snazzy Labs」によると、Appleは最新モデルにおいてファンの動作音を静かにすることを何よりも優先したのではないかと指摘。

実際に「Macs Fan Control」を使ってファンをより早い段階で動作するようにカスタマイズしたところ、パフォーマンスを引き上げることの成功したと報告している。

Max Techはこの検証結果について、Appleは「MacBook Pro 2019」の動作クロック数を引き上げられる場合においても本体の温度を優先しているのではないかと分析。

また、Snazzy Labsは2019年モデルに使用されているサーマルペーストの量を従来機と比べて減らしていることから、排熱効果に貢献しているのではないかと指摘。

これは実際にアイドリング中の動作温度にも大きく変化が現れている。2018年モデルは平均して45℃だったのに対し、2019年モデルは35℃まで下がっていることが判明。

よって、15インチ型「MacBook Pro 2019」は8コアになりパフォーマンスが向上したと同時に排熱問題を克服したと言えるだろう。さらに、本体内部の発熱によってキーボードに影響を及ぼしていた可能性もあり、少なくとも最新の15インチモデルに関しては故障リスクが低減されているかもしれない。

8コアと6コアというパフォーマンスの進化だけではなく、長く使い続けることを考えると安くなっている2018年モデルを買うよりも2019年モデルを買った方が安全かもしれない。

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