MacBook ProとiPad Pro(Sidecar)、最適なコンビを考えてみた
外出での作業を快適にしてくれる組み合わせをあれこれ試した結果、意外な結論に至った
最適な組み合わせは「作業のしやすさ」と「持ち運びやすさ」で決まる
4通りの組み合わせを試した結果、MacBook ProとiPad Proの最適な組み合わせは、内蔵ディスプレイの画面スペースに対する満足度、サブディスプレイの必要性、iPad Proの使用頻度に集約される。
重さで比較すると、13インチMBP+iPad Pro ≒ 16インチMBP
13インチMacBook Proは軽いが画面スペースが狭い。iPad Proを組み合わせることで作業はしやすくなるが、合計重量は16インチMacBook Proとほとんど同じだ。
組み合わせ | 合計重量 |
---|---|
13インチMBP+11インチiPad Pro | 1,868g |
13インチMBP+12.9インチiPad Pro | 2,084g |
16インチMBP+11インチiPad Pro | 2,468g |
16インチMBP+12.9インチiPad Pro | 2,684g |
使用するデスク上のスペースはMBP単体で最もコンパクト
またMacBook ProとiPad Proを並べるよりMacBook Pro単体で作業したほうが、当然ながらデスクスペースは節約できる。
16インチMacBook Proは奥行きが必要になるが、カフェなどの狭い空間ではiPad Proを横に置く余裕がないこともしばしある。
16インチの画面スペースは快適そのもの
久しぶりに16インチMacBook Proで作業すると、内蔵ディスプレイの広さに驚く。内蔵ディスプレイがこれほど広ければ、iPadを組み合わせる必要性がなくなるだろう。
出先作業が多くMacBook Pro単体で使用する時間が多ければ迷わず16インチをメインマシーンを選ぶが、普段はデスクトップ化したコックピットで作業している。内蔵ディスプレイの快適さより、持ち運ぶ際の軽さとコンパクトさを優先している。16インチのM1 MacBook Airが出てほしい。
本当にサブディスプレイが必要なのかを考える
画面スペースは広いほうが作業しやすいが、画面スペースをあえて制限することで作業に集中しやすいこともある。僕は基本的に自宅での作業がメインで、週に1、2回出先で作業する。出先での作業内容を調整することで、荷物を増やさずに作業への支障をきたさずに済む。
iPad Proを普段から持ち運んでいるかどうか
僕はどこへ行くにしてもMacBook Proを持ち運んでいるが、iPad Proは基本的に自宅待機するデバイスだ。日頃から持ち運んでいれば気軽にSidecarを利用していただろうが、Sidecarのために持ち運ぶとなると慎重になってしまう。
作業内容に応じて必要であればiPad Proを持ち運ぶ選択を
出先での作業を快適にしてくれるMacBook ProとiPad Proの組み合わせを考えた結果、行き着いたのは出先で行う作業の選定だった。
マルチモニター環境は、「自分が仕事をした気になっている現象」を引き起こす恐れがある。出先で行う作業が画面スペースの拡張で効率が上がるかを考えた上で、必要性に応じてiPad Proを使うべきか決める。例えば複数のファイルを行き来したり、1つの画面を見ながら別の画面で作業するようなことがあれば、iPad Proを持参したほうが良いだろう。
iPad ProをSidecar以外の用途でiPadとして使うのであれば、僕は11インチを選ぶ。Sidecarメインであれば、表示できる情報量が多い12.9インチを選ぶだろう。家に眠っている12.9インチiPad Proは今後、Sidecar専用機として活躍してもらえそうだ。
えーーーー嬉しい……。もんさんのコメントだけでこの記事に割いた時間が正当化されましたwありがとうございます!
こういう痒いところに手が届く記事、大好き。
派手な記事じゃないかもしれないけど、すごく参考になります。