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Touch Bar、実はwatchOSが動作していることが判明

Macbook pro top image

新型MacBook Proの最大の特徴は「Touch Bar」。頑なにMacのディスプレイをタッチスクリーン化しなかったAppleがキーボード側にタッチスクリーンを用意することによって実現した、新しい入力インターフェース。

林信行さんのレビューによると解像度60×2170ピクセルのRetinaディスプレイとなっているようだが、一体何が動作しているのだろうか。

iOSデベロッパーSteve Troughton-Smith氏によると、Touch BarはwatchOSがベースとなっていることを明らかにした!

「T1」は改良されたwatchOSが動作するスタンドアロン型ARMチップ

MacBook Pro(2016)にはApple Watchの簡略バージョンが内蔵されている。つまり、macOSとwatchOS、IntelチップとARMチップが混在しているということなのだ。実に興味深い!

搭載されている「T1」チップは恐らく「S1」チップの改良版ではないかと思われる。Appleが徹底的に追求しているiOSの高いセキュリティの恩恵を受けることができるため、Macに「Touch ID」を搭載することができた。

興味深いのはFaceTimeカメラも「T1」チップが制御しているとのこと。これもセキュリティ上の理由だという。FacebookのMark Zuckerberg氏はMacのFaceTimeカメラにテープを貼っていることが一時期話題になっていた。

好奇心旺盛な人はこう思うだろうーー「では、ちょっと内部のコードを頑張っていじればwatchOSのUIを引っ張り出せるのでは」、と。

残念ながらそれは無理だ。なぜならこの「T1」チップには25MBのメモリしか割り当てられていないため、watchOSをフルで動作させるほどのリソースがない。このことから、複数のバーを同時に起動するような使い方はできない。

今回のモデルはTouch Barに限られたリソースしか割り当てられていないが、今後、これがiPhone並のチップ性能を搭載するようになったらどうだろうか。The Vergeとのインタビューでの中で、Smith氏はこのTouch Barという仕組みがMacを大きく進化させるかもしれないと語っている。

「将来的にはMacでiMessageアプリや通知管理など、iOSアプリやエクステンションが利用可能になるかもしれない」とコメント。Mac本体のCPUとは独立したチップが動作するTouch Barだからこそ、可能性は無限にある。

今はまだ単なる「ファンクションキーを置き換えた有機ELディスプレイ」かもしれないが、数年後には僕らのMacライフに欠かせない存在になっているかもしれない。


(via Boy Genius ReportThe Verge

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更新日2020年05月05日
執筆者g.O.R.i
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