「macOS Mojave」の今すぐ試したい新機能まとめ
「macOS Mojave」が正式にリリースされた!
「ダークモード」や「デスクトップ・スタック」などの新機能が用意され、これまで数々のベータ版でブラッシュアップ。本日9月25日、開発者やパブリックベータプログラム登録者関係なく、対応するMacであれば誰でも無料でアップグレードすることができる。
本記事ではその中でも「macOS Mojave」の注目するべき新機能や今すぐ試したくなる新機能をまとめたので、参考にどうぞ!
目次
1. 真の「ダークモード」がついに登場
macOSに”真のダークモード”と呼べる新しいダークモードが登場した。「macOS High Sierra」まではドックとメニューバーを黒くすることはできたものの、Finderなどは白いままだった。
「macOS Mojave」には「ライト」モードと「ダーク」モードが用意され、インストール時にどちらを選ぶか選択可能。システム環境設定の「一般」の中から後々変更することも可能。
2. 時刻によって背景が変わる「ダイナミック・デスクトップ」
「ダイナミック・デスクトップ」とは、時間帯によってデスクトップの背景を変更してくれるという、ちょっとしたオシャレ機能。
標準では「モハベ」と「ソーラーグラディエント」の2種類が用意されている。個人的には砂漠の「モハベ」がオススメ。
3. 散らかったデスクトップを片してくれる「スタック」
デスクトップが常に散らかっている、という人はいるだろう。「macOS Mojave」にはデスクトップ上に散乱したファイルをまとめてくれる「デスクトップ・スタック」という新機能が用意されている。
実際に使ってみると、これがなかなか便利!僕の場合は散らかったデスクトップにあるスクリーンショットが1つのスタックにまとめられただけでも使い勝手の良さを実感した。
4. 「Cover Flow」に代わる「ギャラリー表示」の登場
Finderにはアイコン表示、リスト表示、カラム表示に加えて新たに「ギャラリー表示」という表示方法が追加された。「Cover Flow」表示に代わるものとして登場している。
ギャラリー表示は画像の表示に最適。表示画像の下には他の画像がサムネイルで表示され、その横には作成日や変更日、最後に開いた日などの基本情報に加え、EXIF情報なども確認することができる。
5. スクリーンショット機能が強化、マークアップ機能が追加
「macOS Mojave」のスクリーンショット機能は大幅に強化され、iPhoneライクになった。撮影後、右下に撮影したスクリーンショットが表示され、クリックするとマークアップ画面が表示される。
ここから直接マークアップしてシェアすることもできるが、マークアップした画像を保存しておくことも可能。
6. Mac App Storeが刷新
Appleからしばらく放置プレイをされていたMac App Storeがようやく大幅リニューアルを実施。
左側のサイドバーには「見つける」「創作する」「仕事する」「楽しむ」「開発する」「カテゴリ」「アップデート」などが表示され、それぞれに該当するアプリを探すことができる。
前に比べてMac App Storeそのものの動作もキビキビし、いちいち待たされることなくアプリの詳細画面に遷移できるようになったのもありがたい。
7. 「ホーム」「ボイスメモ」「株価」アプリがmacOSに移植
iOSアプリがmacOS上でも動作できるようになる仕組みを提供する一環で、Appleは純正アプリを一部移行。「macOS Mojave」では「ホーム」「ボイスメモ」「株価」アプリが利用できるようになっている。
「ホーム」アプリが対応したことによってMacもついにHomeKitに対応し、MacのSiriから対応スマート家電を操作することが可能に。ようやくMacのSiriがiPhoneと同等の機能を利用できるようになった。
8. Quick Lookが強化、直接マークアップが可能に
Quick Lookは該当するアプリケーションを開くことなく”チラ見”できる機能として非常に便利。
「macOS Mojave」ではQuick Lookにマークアップ機能が追加され、「プレビュー」アプリで利用できるような編集機能が利用できるようになった。
写真の場合はマークアップツールが可能になり、動画の場合はトリミング作業が可能。
9. 「iPhoneから読み込む」機能でカメラが連携可能に
Macから直接iPhoneのカメラを指定し、そのカメラで写真の撮影また書類をスキャンし、そのまま撮影した情報をMacに取り込むことができる「iPhoneから読み込む」という新機能が用意されている。
実際に「iPhone XS」を指定し、撮影した写真がこちら。撮影後、撮影した写真がデスクトップ上に表示される。
従来は一度iCloudフォトライブラリを経由して撮影した写真を同期するか、AirDropを使用する必要があった。「macOS Mojave」からはiPhoneのカメラを使用してMacとして必要な情報を撮影して取り込むことができるため、活躍するシーンが多そうだ。
10. 地味な新機能や注意するべき変更点など
今すぐ試したいような機能は上記の通りだが、他にも細々とした新機能がたくさん用意されている。
Safariではファビコンが表示されるようになり、Siriは機能が強化され芸能人や食べ物、モータースポーツに対する返答も可能に。Appleのファイルシステム「APFS」がFusion DriveやHDDでも利用できるようになっているが、TwitterやFacebookのログイン機能が廃止され、「どこでも My Mac」が利用不可になっている点も注意が必要だ。
また、eGPUを持っている人はアプリ単位でeGPUアクセラレーションが利用可能なったこと、そしてアップデートする人はソフトウェア・アップデートがMac App Storeではなくシステム環境設定に移動したことも今後のために知っておいた方が良さそうだ。
ウェブ開発者や広告運用担当者として注意しなければならないのは、Safariの「Intelligent Tracking Prevention(インテリジェント追跡防止)」機能。「macOS Mojave」ではこの機能が強化され、許可なくユーザを追跡するソーシャルメディアの「いいね」ボタンや「シェア」ボタン、コメントウィジェットをブロックする仕様になっている。
また、ユーザーがウェブブラウジングをする際に、システム情報を簡略化して提示することで、システム構成に基づく追跡を防止する機能も備わっている。
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