「AirPods」の発売遅れ、理由は技術的な問題?量産の問題?
「AirPods」が一向に発売される気配がない。先日、Tim Cook氏が数週間以内に出荷開始できると言っていたが、既にあれから1週間以上経っている。
The Wall Street Journalが「AirPods」の開発状況にに精通している人物から得た情報によると、「AirPods」の発売が遅延している理由は左右のイヤピースどちらからでも音声を受信可能にするBluetooth接続の仕様に関係していると報じている!
左右のイヤピース、どちらでも音声を受信できるという仕組みの何が難しいのか。
一般的には片方のイヤピースが受信し、もう片方に転送する仕組み
実は、一般的なワイヤレスイヤホンは片方のイヤピースで受信し、もう片方に転送する仕組みを取っている。ところが「AirPods」の場合、これを接続元であるiPhoneやiPad、Macから左右のイヤピースにそれぞれ接続する仕様にしたいそうだ。
この仕様上、片方のイヤピースを紛失もしくは電池が切れた場合の仕様を決める必要があり、発売遅延の原因の1つになっていると伝えられている。
この報道について、Daring FireballのJohn Gruber氏は発売遅延の理由は別にあると指摘。
技術的な問題ではなく量産における問題が発生していると解説し、「当初想定していたよりも量産が難しかった」と聞いていることを明らかにしている。他の情報元からも同様の理由で遅延していると聞いていると追記している。
“More difficult to manufacture at scale than expected” is also what I’ve heard through the grapevine, from a little birdie who knows someone on the AirPods engineering team. Things like what happens when you lose one or the battery dies — Apple solved those problems during development.
今回WSJが報じている問題に関しては「開発時に解決済み」、とバッサリ。
「AirPods」はヘッドホン端子が廃止されたiPhone 7およびiPhone 7 Plusにとって最高の相棒になるはずだったが、新型iPhoneが発売されてかれこれ3ヶ月近く経とうとしているが、未だに音沙がない。
(via MacRumors)