Anker SoundCore Boost / SoundCore 2 レビュー
ワイヤレススピーカーは1台あると便利だ。
自宅内あれば、どこの部屋にいようとスマホ本体のスピーカーよりも遥かに迫力のあるサウンドを楽しむことができる。キャンプやバーベキューなど屋外であれば、仲間内とお気に入りの音楽で場を盛り上げることができる。
今回紹介するのはAnkerが今年6月に発売した、「Anker SoundCore Boost」「Anker SoundCore 2」という2種類のワイヤレススピーカー。
いずれも防水仕様となっていて、一方は高音質、もう一方は長時間駆動が特徴となっている。何よりもコストパフォーマンスが抜群なのだ!
「ワイヤレススピーカー、1台あってもいいかもなあ」と思っていたのであれば、要チェック!早速紹介する!
「SoundCore Boost / SoundCore 2」の仕様
今回発売された「Anker SoundCore Boost」は、「Anker SoundCore Sport XL」の要素を取り入れた「Anker A3143」の後継モデル、「Anker SoundCore 2」は、「Anker SoundCore」の後継モデルという位置づけとなっている。
それぞれの仕様を比較すると下記の通り:
「SoundCore Boost」「A3143」「SoundCore Sport XL」の比較
Anker SoundCore Boost | Anker A3143 | Anker SoundCore Sport XL | |
---|---|---|---|
サイズ | 約204 x 72 x 69mm | 約210 x 60 x 60mm | 約175 × 43 × 78mm |
重さ | 約585g | 約617g | 約600g |
出力 | 20W | 20W | 16W |
連続再生時間 | 約12時間 | 約24時間 | 約15時間 |
モバイルバッテリー機能 | ◯ | – | ◯ |
防水性能 | IPX5 | – | – |
NFC | ◯ | – | – |
BassUpテクノロジー | ◯ | – | – |
Bluetooth規格 | 4.2 | 4.0 | 4.1 |
「Anker 3143」と比較して、「Anker SoundCore Boost」は20Wの出力を保ちながら防水性能を備え、わずか数グラム軽量化。本体全体がマットな仕上がりになり、よりコンパクトに、よりオシャレになった。いざという時のモバイルバッテリー機能も備わっている。
防水性能という点では防水防塵仕様の「Anker SoundCore Sport XL」には敵わないが、出力も増え、よほど激しいアウトドアシーンで活用しない限りでは万能のモデルと言えるだろう。
低音を強化するAnker独自技術の「BassUpテクノロジー」に対応している他、デュアルドライバーと2つのサブウーファーを搭載しているため、音質はこの価格帯にしては非常に良い。よほど耳を澄ませなければ、同じ類のBose製品との違いも分からないかもしれない。
「SoundCore」「SoundCore 2」の比較
Anker SoundCore 2 | Anker SoundCore | |
---|---|---|
サイズ | 約167 x 47 x 56mm | 約165 × 45 × 54mm |
重さ | 約414g | 約約365g |
出力 | 12W | 6W |
連続再生時間 | 約24時間 | 約24時間 |
防水性能 | IPX5 | – |
Bluetooth規格 | 4.2 | 4.0 |
「Anker SoundCore 2」はベストセラーモデルがさらに進化し、スピーカーとしての性能がパワーアップしている。サイズはほとんと変わらず、重量は約50g増えてしまっているが、連続駆動時間は同じ24時間のまま出力は2倍に、防水性能が追加されている。
50gの重量アップは確かに手にとって分かるが、それよりも出力と音質の差が大きい。一度「Anker SoundCore 2」で音楽を聴くと、「Anker SoundCore」の音質が非常にチープに聞こえる。さらにその後、上記で紹介した「Anker SoundCore Boost」で同じ音楽を聴くと雲泥の差がある。
「SoundCore Boost」「SoundCore 2」の外観を紹介
続いて、早速新モデルの外観を紹介する。どちらのモデルも本体上部に操作用のボタンや電池残量のLEDが用意されている。
よりボタンらしいボタンを採用しているのは右側の「SoudnCore Boost」。旧モデルに引き継ぎ、本体と一体化したようなボタンを採用しているのは左側の「SoundCore 2」。
押しやすいのは「SoundCore Boost」だが、基本的に接続元のiPhoneから操作することが多いので、正直なところ、どうでも良いといえばどうでも良い。
Ankerのロゴがより目立つのは「SoundCore 2」。スピーカーグリル部分に大きく描かれている。「SoundCore Boost」は本体上部に小さく描かれている。
「SoundCore Boost」「SoundCore 2」のサイズ比較
手に持った時のサイズ感はこの通り。やはり「SoundCore Boost」の方が一回り大きいが、とはいえ大きすぎて片手で持てないほどではない。
「SoundCore Boost」限定のモバイルバッテリー機能
どちらもIPX5の防水仕様に対応しているため、側面にある充電用ポートやAUXポートはこのようなカバーで覆われている。つまみを持ち、引っ張ることでポートが出現する。
「SoundCore 2」はこのようにAUXポートと充電用Micro USBポートのみとなっているため、シンプル。
一方、「SoundCore Boost」は電池容量5,200mAh相当のモバイルバッテリーとしての機能を持つため、USBポートも用意されている。
当然、スピーカーのバッテリーを兼ねているので充電用に活用すればスピーカーとしての電池持ちは減ってしまうが、いざという時にあると便利だ。
「スマホの電池が切れそう……だけど音楽を楽しみたい」という時にはこのような状態で使えばスマホに電池を供給しつつ音楽を大音量で楽しむことができる。
上記以外の写真は下記ギャラリーからどうぞ!
Ankerのワイヤレススピーカー、どれを買うべき?!
「Anker SoundCore Boost」と「Anker SoundCore 2」を同時に紹介したが、どちらを買うべきなのか。以下に買うべきモデルを解説しておく!
「SoundCore Boost」の音質は価格以上の満足度
個人的には屋内外で使うことができる高出力・高音質、そしてデザイン性の洗練さから「SoundCore Boost」がお気に入り。600gは決して軽い訳ではないが、常に持ち運ぶのではなく必要な時に持ち運ぶため、音を重要視する。
特に、Anker独自技術の「BassUpテクノロジー」に対応したことによって、従来機よりもパワフルな低音を楽しむことができていることは旧モデルと聴き比べてみるとよく分かる。音質やブランドに強いこだわりがなければ、2万円以上かけて「Bose SoundLink Mini Bluetooth speaker II」を買うよりも7,000円で「Anker SoundCore Boost」を買うことをオススメする。
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「SoundCore 2」は長時間駆動で軽量なモデルが欲しい人に最適
逆に長時間使うことが分かっている場合や、暫くの間カバンの中に入れて持ち運びたい場合は、「SoundCore 2」がオススメだ。ある程度の空間であれば12Wの出力でも十分満足することができるため、荷物を減らしたい、という人はあえて「SoundCore Boost」を選ばずにこちらを選んでも問題ないはず。
なお、旧モデルから音も劇的に良くなっているため、旧モデルを買うぐらいなら確実にこっちを買った方が良い。
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とにかくアウトドアで使うのであれば「SoundCore Sport XL」一択
なお、とにかくアウトドアで仕様するために欲しい、ということであれば今回の2製品ではなく、「Anker SoundCore Sport XL」を選んだ方がいいかもしれない。
防水防塵性能を持つのはこのモデルだけなので、タフな環境でも迫力のあるサウンドを安心して楽しむことができる。実際、雪山で冬を楽しむ「ウィンター茜さや」のフリー写真素材を撮影した際にはこのスピーカーが大活躍。ゲレンデの上でも撮影を盛り上げてくれた。
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