日本のメーカーがAndroidを作ったらこうなった
引用:
もし日本のメーカーが iPhone を発売していたら..
私からの提案:おかえりなさいテレビ
上記リンクはGizmodoにも取り上げられた非常に興味深い記事なのだが、先日、六本木に繰り出した際に、ほぼ同じようなものを見かけた。
上記のLife is beautifulを書かれているのはBig Canvasの設立者である中島聡さんのブログ。その記事にあったiPhoneとほぼ同じことが今回発売されるXperiaで行われている。
とにかくスペック重視。カメラは◯万画素。画面サイズは◯インチ。◯◯という技術を駆使した最先端のディスプレイ。スペックや数字を並べれば技術がわからなくてもすごいのかなあ、と思うかもしれない。
でも、本当にそんなんでいいのだろうか。もっとこの端末をユーザーが持ってどうなって欲しいのか、持つことによって生活がどう変わるのか、そういうところに密着すべきなのではないか。スペック云々は正直そこらへんのガジェットマニア(※自分含む)が分かるようにしておけばいいだけで、それよりもこのスマートフォンというモバイルデバイスが今までの携帯電話と比べてどのように生活を変えてくれるのか、そういうところを一般のお客さんに宣伝することに意味があるのではないだろうか。
先程の中島聡さんも冒頭に書いたエントリーにこう綴っている。
カタログスペック重視のもの作りは、確かに社内の稟議を通しやすいし、作る過程でも目標設定が簡単だ。量販店で横並びにされた時にも他社の製品に負けない。しかし、これがそろそろ通じなくなっていることは、日本のどのメーカーもひしひしと感じているはずだ。
確かに「ユーザー・エクスペリエンス(おもてなし)」とか「ライフスタイルへのインパクト」重視のもの作りは、定量化ができなし、大失敗の可能性もあるので、「出る杭は打たれる」型の日本の会社では難しいのかも知れないが、そろそろ意識を切り替えないと手遅れになる。「ユーザーにどんな体験をしてほしいか」をまず第一に考え、カタログスペックにこだわらずに魂のこもった商品作りをする。
本当にまさにその通りだと思う。今回発表されたXperiaは、せっかく製品自体はすごいはずなのに、誠に残念なことに、今まで通り。この製品の本当の目的はなんだったんだろう。ただスペックのいいAndroid機を作りたくて作ったなんて、例えそうだとしても、絶対信じたくない。
ビジョンの無い製品は嫌いだ。