Googleが開発中とされる「Hera」がどうやら凄そう!デバイス問わずアプリとウェブを統合する新しい仕組み
Googleが開発中とされる新しい仕組みが実現されれば、言葉通りデバイス間のシームレスな連携が可能になる!
「Hera」と呼ばれているこの機能は現在Googleが開発中とされる、デバイス問わずアプリとウェブを統合する新しい仕組み。既存のマルチタスクにHtml5の機能性を追加したことによってAndroidに共通のUIが提供され、サードパーティ製を含むアプリやサービスをデバイス関係なく同期できるようになる!
Google Chromeのタブ連携がアプリでも利用できるようになったイメージ
言葉で説明すると少々難しいが、要は「Google Chrome」がデバイス間をまたいで開いているタブの同期機能を、全てのサービスやアプリでも利用できるようになる、ということ。以下にてもう少し噛み砕いて説明することを試みる。
アプリのスクリーンショットが表示される従来のマルチタスクに代わって、「Hera」では冒頭にある画像のようなカード型UIが採用される。各アプリも以下の画像にある通り共通したUIを持つ。
ただ、冷静に考えてもマルチタスクをデバイス間で連携する、ということは意味不明だ。これを一体どのように実現しているのかというと、冒頭で紹介した通り、「Hera」では既存のマルチタスクにHtml5の機能が追加されている。これによって、Androidのネイティブアプリがウェブアプリ化された状態に近い形となり、マルチタスクがデバイス間で連携することができるようになるらしい。各アプリのUIは共通化されているのはそのためだ。
つまり、同じ別々のデバイスで同じアプリを開くと必ず同じ画面になる、という訳ではない。それに極力近づけるために「Hera」という仕組みが間に入るようなイメージだ。1つのデバイスで何かのアプリを立ち上げると同時に「Hera」は新たにそのタスクを管理するカードを設け、他のデバイスでもそのカードが閲覧できるようになる。
例えば、出掛ける前にタブレットで開いていた地図を外出してからもう一度見たいと思った時に、スマートフォンからタブレットで操作開始時に作成された「Hera」のカードを開くだけでその時表示されていた地図を瞬時に見ることができる。環境によって手元にあるデバイスが変わるため、これをスマートフォンやタブレット同士だけではなく、デスクトップでもシームレスに利用できればなかなか便利そうだ。
「Hera」は単にデバイス間でアプリやサービスを連携できるだけではない。アプリを開かずにそのアプリの一部機能を利用することも可能になる。具体的な例として、Hangoutで通知されたメッセージに対してHangoutアプリを開かずに返信ができることが挙げられている。アプリを完全に切り替えずに起動中のアプリとは別のアプリを操作できる仕組みは既に「Facebookメッセンジャー」でも実現されているが、何かと使い勝手が良い。
アプリとウェブの統合を目指すGoogleの新しい仕組み「Hera」。影響範囲が大きい機能であるだけに、今後の動きには大注目だ!
(via Android Police)