Apple、「Siri SDK」を開発者に提供か?!新デバイスも準備中との噂
Amazonからは「Amazon Echo」、Googleからは「Google Home」。当然、Appleからもこれらの製品群に対抗するデバイスが登場しても不思議ではない。何せAppleには優秀な音声アシスタント「Siri」がいるのだから!
The Informationによると、Appleは「WWDC 2016」にて「Siri SDK」を発表し、開発者向けに「Siri」を開放する可能性があることを明らかにしている!
「Echo」や「Home」対抗デバイスを準備中か?!
分からないキーワードや情報が多いと思うので、簡単に解説しよう。まず、そもそも「Amazon Echo」や「Google Home」とは何か。これれらは音声アシスタント機能が搭載されたスマートスピーカー。常時Wi-Fiに接続し、簡単な質問であれば呼びかけると必要な情報を返してくれる。
参考に、先日発表されたばかりの「Google Home」のプロモーション動画を載せておく。
Appleもこれに似たようなデバイスを準備しているという。音声アシスタント部分には「Siri」があり、「Apple Music」もあるので好きな音楽を流すこともできる。独自の検索エンジンやニュースキュレーションサービスも持つため気になるニュースも取得することができる。
要素は揃っているが、「それならiPhoneでもiPadでもできるのに、わざわざ別のデバイスを作るのはなぜ?!」という気もする。現時点で思いつく最大の違いはiPhoneやiPadは基本的に「1対1(デバイス対ユーザー)」を想定したものであるのに対し、準備している新しいデバイスは「1対複数」を想定しているのではないかと考えている。
また、情報元によると早ければ「WWDC 2016」にて開発者向けに「Siri SDK」を提供する可能性があるという。現状、基本的にはApple純正のサービスしか音声で操作することができないが、開発者が対応すればサードパーティアプリと連携して音声で操作することができるようになる。「iOS 10」ならびにSiri対応が噂されている「OS X 10.12」ではSiri対応のサードパーティアプリが登場するかもしれない。
今後、「Siri」は今まで以上にOSの中心的存在になりそうだ。準備されていると噂されている新デバイスは音声で操作する「Apple TV」のような新しいプラットフォームになるのだろうか。
さらに、13/15インチ型「MacBook Pro Retina」の新モデルが10月発売ということは、「WWDC 2016」で発表される新しいハードウェアは今回噂されている「Siri」が動作するスマートスピーカーなのかもしれない。
(via MacRumors)