【レビュー】Peak Design Capture V3:カメラを肩や腰に固定してハンズフリー
固定力も抜群、着脱もスムーズ、小さい子供がいるカメラ好きのパパやママはマストバイ
カメラバッグの側面にあるカメラを素早く取り出せるサイドポケットは便利だが、常にシャッターチャンスを狙っているときは、より効率的にカメラにアクセスできたほうが良い。左肩のストラップに「Peak Design Capture V3」を取り付けることで、両手が必要なときに素早くカメラを固定できるようになった。
通常製品はクリップ部分とプレートをセットで購入できるが僕はクリップ単体で購入。プレートは、アルカスイス互換の三脚およびマンフロットのRC2規格の三脚との互換性がある「PeakDesign デュアルプレート」を別途購入することで、プレートをカメラに取り付けたままJOBY ゴリラポッド 3K PROのボール雲台(アルカスイス互換)と使用できるからだ。
V2と比べて小型化、ストラップによっては使用できない可能性も
Peak Design Capture V3は、前モデルのPeak Design Capture V2と比べて幅は20%減、薄さは20%減、重さは30%減。一回り小型化されている。横幅が減ったことでショルダーストラップに取り付けた場合、胸や腕に当たって痛くなるという問題を解消している。
一方で旧型と比べてベルトを通す幅が約15mm狭くなっており、取付可能幅は7.6cmになった。横幅のある分厚いショルダーストラップに取り付ける場合は注意が必要だ。僕の使用しているWANDRD FERNWEHは幅が足りなかった。
Peak Design Capture V3は、2つの金属製のプレートをネジで取り付け固定する仕組みだ。ネジが緩まない限り、カメラは固定される。
本来は肩と胸の間に取り付けることが想定されているが、取り付け幅が合わなかったため、ショルダーストラップの調整バックルの近くに設置した。取り付けているカメラはEOS R6、レンズはRF24-70mm F2.8 L IS USMが多い。合計重量は約1,580g。
標準では手軽にPeak Design Capture V3を着脱できるボルトが用意されているが、同梱されている六角ボルトを使用すれば、より強力にショルダーストラップに固定できる。通常のボルトは使っているうちに緩むことが多かった。高価なカメラを落とすリスクを少しでも減らすため、六角ボルトで固定している。
六角ボルトのほうがわずかに長いため、分厚いショルダーストラップには最適だ。
カメラをショルダーストラップに固定しハンズフリーに
Peak Design Capture V3が最も役立つのは、子供と出かけるときだ。
突然発される娘の「だっこ」要請に速やかに対応しなければ、「もう歩けない」「足が折れた」などの不満が漏れ始め、終いには「道の真ん中で泣き出す」という必殺技を喰らうリスクがある。パパが思い出のために写真を撮っているかどうかは、娘にとって関係ない。抱っこしてほしいという思いに応えることが遥かに重要なのだ。
この時にサイドポケットにカメラを閉まうこともできるが、ちょっとした距離を抱っこするぐらいならPeak Design Capture V3に取り付けたほうが簡単だ。「だっこ」から「はい、おいで」までのタイムラグも少ない。みんなハッピーなのだ。
子供と一緒ではない時でも、素早くハンズフリーになれる仕組みは便利だ。僕はiPhoneで写真を撮りたい時に活用することが多い。
ハンズフリーが目的であればカメラストラップを使うという手もあるが、僕は昔からカメラストラップが苦手。特にバックパックとの相性はあまり良くない。Peak Design Capture V3があれば、必要な時にすぐカメラを取り付け、撮影を再開する時に外せる。長時間取り付けままでは重量が偏り、身体への負担も心配されるが、一時的な避難場所としては非常に優れている。