【レビュー】SMARTCOBY Pro30W:スタメン入り決定
わずか180gでMacBook Airをフルスピード充電可能、2021年最強のモバイルバッテリー誕生か
クラウドファンディングで2,100万円以上を集めた、最大30W出力が可能な10,000mAhのモバイルバッテリー「SMARTCOBY Pro30W」のサンプルを先行して提供してもらった。仕様は以下のとおり。
- カラー:黒
- サイズ:約77 x 56 x 26mm
- 重さ:約183g
- ポート:USB-C x 1、USB-A x 1
- 容量:10,000mAh
- 入力(Type-C):5V=3A / PV=2.22A / 12V=1.5A(最大20W)
- 出力(Type-C):5V=3A / 9V=3A / 12V=2.5A(最大30W)
- 出力(Type-C):5V=3A / 9V=3A / 12V=2.5A(最大30W)
- 出力(PPS QC4+):3.3-6V=3A or 3.3-11V=2.7A(最大30W)
- 出力(USB-A SCP / S-VOOC / QOC):4.5-5V=5A / 9V=3A / 12V=2.5A(最大30W)
約180gの重さでMacBook Airをフルスピードで充電できる出力があり、USB-CポートとUSB-Aポートを両方搭載している。持ち運び用のモバイルバッテリーは、Anker PowerCore 10000 PD Reduxだったが、スタメン交代の時がやってきたかもしれない。
SMARTCOBY Pro30Wをおすすめする3つのポイント
SMARTCOBY Pro30Wには3つの魅力がある。
圧倒的コンパクトさ
1つ目は、容量や機能に対する圧倒的なコンパクトさ。これまで使用していたAnker PowerCore 10000 PD Reduxと比べて高さが一回り小さい。
形状の違いはあるが、縦横も大きな差はない。ポートはどちらもUSB-CとUSB-Aを搭載している。
重さは180.5g。Anker PowerCore 10000 PD Reduxより10g軽く仕上がっている。
電池残量がLED表示
電池残量のLED表示により、バッテリー本体を充電するべきタイミングを判断しやすい。横にあるボタンを押せば確認できる。
端末を接続すると自動的に電源がオンになる。LED表示は、目に見えない電力が”流れる”様子が確認できるので好きだ。
USB-CポートとUSB-Aポートを両方搭載
iPhoneの充電は、もっぱらUSB-C to Lightningケーブルだ。
USB-Cポートがあれば十分だが、必要に応じてUSB-Aポートで2台目を同時に充電できる。
SMARTCOBY Pro30Wの出力を検証
USB-Cポートの出力を確認
SMARTCOBY Pro30Wを、電池残量が0%だったiPhone XRに接続。約12.4Wの出力が確認できた。
MagSafe充電器でiPhone 12 Proを充電
残量50%程度のiPhone 12 ProにMagSafe充電器で充電した場合、出力は約12.4Wだった。Apple純正の20W充電器使用時の出力と同じだった。
13インチ型MacBook Proへの充電
最大30Wの出力があれば、MacBook Airであればフルスピード、13インチ型MacBook Proであればある程度充電は可能だ。
電池残量が0%になっていた13インチ型MacBook Pro(2018)に接続したところ、出力は約29.5Wを記録。最大出力が確認できた。
USB-Aポートの出力を確認
iPhone XRをUSB-Aポートで充電してみると、約9.2Wの出力が確認できた。
SMARTCOBY Pro30Wレビュー:使い勝手が向上したバッテリー
SMARTCOBY Pro30Wは、理想のiPhone用モバイルバッテリーだ。軽量、コンパクト、高出力が実現されており、1台あれば間違いないだろう。僕も早速ガジェットポーチに入れた。スタメン交代だ。
残念ながらMagSafeは対応しない。貼り付けるだけで充電できる便利さは得られないが、安定した高い出力が得られることは強みだ。なおCIOは別にMagSafe対応製品を発売しているが、製品としての完成度が低いため購入は見送ったほうが良いだろう。
モバイルバッテリーにも寿命はある。iPhoneだけではなく、いざという時にMacBook Airもフルスピードで充電できるモバイルバッテリーが欲しい人は、購入してみてはどうだろうか。