【レビュー】Anker PowerCore 10000 Reduxーー「究極の持ちやすさ」を目指したモバイルバッテリー
僕が一般的におすすめのモバイルバッテリーを聞かれると紹介するのは「Anker PowerCore Fusion 5000」だが、その次に紹介するとすれば「Anker PowerCore 10000」だろう。
10,000mAh以上のモバイルバッテリーでは世界最小&最軽量(2019年1月時点)となっていて、たった180gという軽さながらも「iPhone XS」を約2.6回充電する電池容量となっている。
今回、「Anker PowerCore 10000」の進化版として新しく「Anker PowerCore 10000 Redux」が登場した。
「Redux」とは「蘇ってきた」「戻ってきた」などを意味し、不動の人気を誇る10,000mAhのモバイルバッテリーにAnkerが改めて向き合った意欲作。「究極の持ちやすさ」を実現していると謳っている。
先行して1台サンプルを頂いているが、10,000mAhもあるとは思えないコンパクトさと軽さ、そして宣言通りの持ちやすさを実感している。モバイルバッテリーの購入を検討している人は間違いなく選択肢に入れるべきだ。
衝撃的なコンパクトさ、ポケットに余裕で収まるサイズ
Ankerは10,000mAhクラスのモバイルバッテリーとして、世界最小&最軽量の「Anker PowerCore 10000」、「PowerIQ 2.0」に対応した「Anker PowerCore II 10000」、USB-C入力ポート搭載でスリム型の「Anker PowerCore Lite 10000」、同じくスリム型で「PowerIQ 2.0」対応の「Anker PowerCore II Slim 10000」、そして「Quick Charge 3.0」対応ポート搭載の「Anker PowerCore Speed 10000 QC」の合計5種類を提供している。
すでに様々な製品ラインアップがある10,000mAhクラスに今回追加された「Anker PowerCore 10000 Redux」の魅力はそのサイズとフォルム。
実物を手に取るとそのコンパクトさに驚く。「Anker PowerCore 10000」よりも約15%薄型化され、握りやすくなっている。人間工学に基づいた曲線デザインや滑りにくいストライプメッシュ加工もグリップ感に貢献しているのかもしれない。
サイズは約104mm × 52mm × 25mm。重さは「Anker PowerCore 10000」よりわずか4g重い、184g。
用意されているポートは1つのみ。出力は5V=2.4A。電源ボタンを2回押す、または2秒間長押しすることによって切り替わる「低電流モード」も用意され、イヤホンなど小型電子機器やウェアラブル機器に最適な電流で安全に充電することができる。
バッテリー本体充電用端子はMicro USB。ケーブルも同梱されている。
Micro USBのある側面の反対側にLEDライトが用意されている。
「Anker PowerCore 10000」とサイズを比較
せっかくなので「Anker PowerCore 10000 Redux」を「Anker PowerCore 10000」と比較してみることにする。
「Anker PowerCore 10000 Redux」のサイズは約104mm × 52mm × 25mmであるのに対し、「Anker PowerCore 10000」は約92mm x 60mm x 22mm。
この状態で見た時に、「Anker PowerCore 10000 Redux」の方が高さは12mm高いが、その分、横幅は8mm細い。
用意されているポートは同じ、出力も同じ。価格という点で言えば、今回登場した「Anker PowerCore 10000 Redux」の方が500円高い。
機能は実質同じなら500円安い「Anker PowerCore 10000」を選ぶ、というのも1つの正解だ。ただ、僕は「Anker PowerCore 10000 Reduxの方がおすすめ。500円高くても、同じ容量で持ちやすくなるのは相当大きい。
物理的にコンパクトになることによって、ポケットへの収まりが良いのだ。これならスーツのポケットでもバックパックの小さいポケットでも邪魔にならない。
小さいのに大容量ーーこれはモバイルバッテリーにおいて非常に重要なこと。普段使い用としても、ちょっとしたお出掛け用としても、1台あると便利そうだ。