2020年のiPhoneは全モデル5Gに対応か
5.4インチモデル、6.7インチモデル、6.1インチモデルはすべて有機ELディスプレイと5G通信対応する見通し
TFIアナリストのMing-Chi Kuo氏によると、2020年に発表される新しいiPhoneはすべて5Gに対応すると予想している。
6月時点における同氏の予想レポートでは、2020年に登場するiPhoneはすべて有機ELディスプレイを採用するものの、5.4インチモデルおよび6.7インチモデルのみ5G通信をサポートし、6.1インチモデルは引き続きLTE通信に限定されると発表していた。
上位機種と位置づけられる「iPhone XS」と「iPhone XS Max」の後継機種が5Gのに対応するのは十分理解できるが、「iPhone XR」の後継機種もサポート対象に含まれるのは一体なぜだろうか。
Intelのスマホ用モデム事業を買収したことにより全モデル5G対応か
Kuo氏曰く、Intelのスマートフォン用モデム事業を買収したことにより、5G対応に割くことができるリソースが増えたと指摘している。
また、5G対応のAndroidスマートフォンは2020年下半期に249〜349ドルまで値下げされるとの予想から、より高い価格帯で販売されるエントリーモデルも5Gに対応しなければならない、と分析している。
Appleは米国以上の5G通信規格を満たすため、2020年のiPhoneではmmWaveとSub-6GHz帯を両方サポートする見通し。5G通信に対応するAndroidスマートフォンは価格を抑えるためSub-6GHz帯のみをサポートし、Appleも中国市場向けに同様の仕様を持つ5G対応iPhoneを検討していると言われているが、リソース不足により実現できない可能性があると指摘している。
参考にアンリツグループが公開している「世界各国で使用される5G通信の周波数帯と運用形態」を載せておく。
5G通信の本格的な導入を控え、各国で使用される周波数帯が徐々に明らかになってきていますが、その検討、決定されている周波数帯は大きく2つに分けられます。
1つは6 GHzまでの周波数帯で、3GPPでは450 MHz~6000 MHzで定義されている一般にサブ6 GHz帯(sub-6GHz)と呼ばれる帯域です。この周波数帯は従来LTE/LTE-Advancedで使用されてきた周波数や、Wi-Fiなどで使用される周波数です。
(途中略)
もう1つの帯域は30 GHz近辺から100 GHz程度までの周波数で、3GPPでは24250 MHz~52600 MHzが定義されており、ミリ波帯と呼ばれています。
なお、mmWaveは一般的には波長が1mm~10mm、周波数が30GHz~300GHzの電波を指すが、現状の5G通信においては28GHz帯など30GHz以下の周波数も含まれ、上限はおおよそ100GHzまでの帯域を対象するそう。
5G開発の強化により、AppleのARエコシステムも恩恵を受けることができる可能性も指摘されている。