Appleが独自開発する5Gモデム、性能はQualcommに劣る恐れ。2025年のiPhone SE 4から搭載へ
初代モデムは機能制限付きで登場、2027年までに段階的な性能向上を目指す
Appleが長年開発を進めてきた独自の5Gモデムは、2025年の新型iPhone(iPhone 17シリーズ)に初めて搭載される。ただし、現行のQualcommモデムと比較すると、性能面では劣ることが判明した。
搭載機種と主な仕様
Bloombergによると、この新モデムは、2025年春発売予定のiPhone SE 4と秋発売予定のiPhone 17 Airに最初に採用される。また、同年発売の低価格iPadへの搭載も検討されている。
コードネーム「Sinope」と呼ばれるこの第1世代モデムの主な特徴は以下の通り:
- 高速通信規格のmmWaveには非対応で、より一般的なSub-6方式のみをサポート
- 複数の通信帯域を束ねるキャリアアグリゲーションは4キャリアまでの対応
- 最大通信速度は約4Gbpsに制限
将来の開発ロードマップ
Appleは2026年の新型iPhone(iPhone 18シリーズ)やハイエンドiPadモデルに第2世代モデムに搭載する計画だ。このモデムではmmWaveをサポートし、通信速度も6Gbpsまで向上する予定。
さらに2027年には、衛星通信機能を内蔵した第3世代モデムを投入し、最終的にQualcommの製品を性能面で上回ることを目指している。
年 | 予測出荷台数 | 主な特徴・展開 |
---|---|---|
2025年 | 3,500万〜4,000万台 | ・iPhone SE 4とiPhone 17 Airに初搭載 ・5Gミリ波非対応 ・Sub-6方式のみ対応 |
2026年 | 9,000万〜1億1,000万台 | ・iPhone 18シリーズとハイエンドiPadに搭載 ・mmWaveサポート追加 ・通信速度6Gbpsに向上 |
2027年 | 1億6,000万〜1億8,000万台 | ・全モデルへの搭載を目指す ・衛星通信機能を内蔵 ・Qualcomm製品を性能面で上回る目標 |
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