iPhoneのテザリング、ケーブルで繋いだほうが速いって知ってた?
iPhoneをポケットに入れたまま使えるInstant Hotspotは便利だが、ケーブルを繋いだほうが通信速度は速い
iPhoneのインターネット共有(テザリング)機能は便利だ。特にiPhoneをポケットやバッグに入れたままテザリングできるInstant Hotspotは便利。Macの場合、Wi-FI設定の「インターネット共有」から自分のiPhoneをクリックするだけでテザリングが開始される。
Instant Hotspotはケーブルを繋ぐ手間がなく便利だが、通信速度を重要視するならMacとiPhoneをUSB-C to Lightningケーブルで接続したほうが速い。本記事では、ケーブルの有り・無しでテザリング時の通信速度を検証する。
iPhoneでテザリングしたときの通信速度を検証
検証に利用するデバイスは、M1 MacBook ProとGRIPケースを装着したiPhone 12 Pro。USB-C to Lightningケーブルは、Anker PowerLine lll Flow USB-C & ライトニングケーブルを使用し、通信速度の計測にはGoogleのインターネット速度テストを使用した。
iPhoneを机の上に置いた場合
まずはiPhone 12 ProをMacBook Proの横に置き、Instant Hotspotを利用してテザリングの通信速度を計測した。ダウンロード速度は約16〜30Mbpsだったが、アップロード速度は約0.04〜4Mbpsだった。
iPhoneをポケットに入れた場合
次にiPhone 12 Proをポケットに入れた状態で、Instant Hotspotを利用し通信速度を計測した。ダウンロード速度は約3.6〜9Mbpsまで低下し、アップロード速度は約0.04〜5.7Mbpsだった。不思議とアップロード速度は改善されたが、ダウンロード速度は遅くなっている。
iPhoneをLightningケーブルで接続した場合
最後にiPhone 12 ProとMacBook Proをケーブルで接続し、テザリングを行った。MacBook ProのWi-Fiはオフにして検証した。
ダウンロード速度は約40〜70Mbps、アップロード速度は約0.05〜8.5Mbpsだった。アップロード速度速度は振るわないが、ダウンロード速度はInstant Hotspot利用時よりも圧倒的に速い。
iPhone 12シリーズはインターネット共有(テザリング)が高速化している。恩恵に預かるためにはInstant Hotspotではなく、ケーブルで直接繋いだほうが快適だ。またテザリングはバッテリー消費が激しいため、電池持ちの観点からもMacと接続し充電しながら使用したほうが良いだろう。
番外編:同じ時間帯のスタバWi-Fiの速度を検証
スターバックス・コーヒーといえば、フリーWi-Fi「at_STARBUCKS_Wi2 – ワイヤ・アンド・ワイヤレス」が利用できる。暗号化されておらず、ログインから1時間以内で通信が途切れる仕組みだが、通信速度は安定して速い。
計測してみたところ、ダウンロード速度は約40〜45Mbps、アップロード速度は約30〜41Mbps。iPhone 12 Proを使用したテザリングよりもアップロード速度は速い。
通信速度を求めるのであれば、スターバックスの無料Wi-Fiが最も優れている。ただし暗号化されていないため、安全性を求めるのであればVPNの利用を検討したほうが良いだろう。
無線でのインターネット共有だと混雑のときなどに接続しづらい気もしますので、スタバなら有線接続が多くなっていまいます。速さはどの方法でも十分との認識ですが、仕事に使う場合はセキュリティも考慮しないといけないので、その場合は基本的には有線接続+会社VPNですね。