MacBook Air(2020)、2019年モデルと比較して分かる魅力!最高のエントリーモデルに進化
性能が底上げされ、キーボードが改良され、価格が安くなったコストパフォーマンス最強のMacBookシリーズ
MacBook Air(2020)は、非常にコストパフォーマンスに優れたマシーンだ。エントリーモデルながら4コアのCPUが選択可能になり、ストレージも最大2TBまで搭載できる。しかし価格は旧モデルから値下げされ、フルスペック構成にしても税別229,800円で購入できる。
本記事ではMacBook Air(2020)がMacBook Air(2019)と比較して進化したポイントを紹介する!
1分で分かるMacBook Airの2020年モデルと2018年モデルの違い
1分で分かるMacBook Air(2020)と前モデル(2019)のスペックや仕様などの違いをまとめた。
- プロセッサ(CPU)の性能が向上した
- 値下げした
- メモリ(RAM)の性能が向上した
- グラフィックス(GPU)の性能が向上した
- ストレージの最大容量が2TBになった
- キーボードが改良された
- Bluetooth 5.0になった
- マイクが改良された
- スピーカーが改良された
- 本体が0.5mm厚みが増し、40g重くなった
- 電池持ちは1時間短くなった
- ディスプレイ性能は変わらない
より詳細にまとめた内容は以下の通り。
- プロセッサ(CPU)が第10世代Intel Coreシリーズ(Ice Lake)にアップデート(前モデルは第8世代だった)
- CPUがCore i3、Core i5、Core i7から選択可能に(前モデルはオプションもなかった)
- 値下げ(標準構成の下位機種が15,000円値下げ、上記機種が5,000円値下げ)
- メモリ(RAM)が3,733MHz LPDDR4Xに(前モデルは2,133MHz LPDDR3)
- グラフィックスにIntel Iris Plus Graphicsを搭載(最大で1枚の6Kディスプレイを出力可能に)
- ストレージが最大2TBまで搭載可能に(前モデルは1TBまで)
- キーボードがMagic Keyboardに(前モデルはバタフライ構造、2020年モデルはシザー構造)
- Bluetooth 5.0搭載(前モデルはBluetooth 4.2)
- マイクが改良された(指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイ)
- スピーカーが改良された(Dolby Atmosサポート、ワイドなステレオサウンド)
- 本体が0.5mm厚みが増し、40g重くなった
- 電池持ちは1時間短くなった
- ディスプレイ性能は変わらない
MacBook Air(2020)の進化で特に目立っているのは、CPU、RAM、GPU、キーボード。以下で詳しく解説する。
搭載されているCPUは”本気を出せば強い”
MacBook Air(2020)は、前モデル(2019)に搭載されていた第8世代Intel Coreプロセッサ(Coffee Lake)から2世代進化し、第10世代Intel Coreプロセッサ(Ice Lake)を搭載。L1キャッシュは32KBから48KBへと50%向上、L2キャッシュは256KBから512KBへと200%向上している。
従来は1.6GHzのCore i5(2コア)のみだったが、MacBook Air(2020)は以下から選ぶことができる。MacBook Airシリーズとして初めて4コアCPUが用意された。
- 1.1GHz Core i3 2コア
- 1.1GHz Core i5 4コア
- 1.2GHz Core i7 4コア
CPUが2コアから4コアになったということは、分かりやすく言えば「作業人数が2人から4人に増えた」ということ。人数が増えると作業をスピーディにこなすことができ、結果的にパフォーマンスの向上につながる。
一方でCPUの基本クロック数は1.1GHzから1.2GHzで低めに設定されている。クロック数は、作業する”人”の「頭の良さ」や「能力の高さ」に例えることができる。MacBook Air(2020)は負荷の高い作業時、一時的にクロック数を高くするTurbo Boostが動作し、最大3.8GHzまで引き上げることが可能。
そのため4コアCPUを搭載したCore i5モデルのベンチマークスコアは、前モデル(2019)と比べて約2.1倍も高いのだ。MacBook Air(2020)のCPUは、”本気を出せば強い”と言える。
メモリ(RAM)性能が底上げされ同じ8GBでもより快適に、SSDは最大2TBに
MacBook Air(2020)は、CPUだけではなくRAMの性能も向上している。前モデル(2019)は2,133MHz LPDDR3だったが、MacBook Air(2020)は3,733MHz LPDDR4Xになった。処理能力向上が期待でき、同じ8GBでもより快適に作業ができるだろう。
SSDは最大2TBまで搭載可能になった。MacBook Pro(2019)は128GBから1TBまでだったが、MacBook Air(2020)は最小構成でも256GBと良心的だ。
ただし2TBのSSDは6万円。無闇に増やさず、自分の使用方法に見合ったストレージ容量を選ぶことをおすすめする。
2019年モデルと比較して飛躍的に向上したGPU性能
MacBook Air(2020)にはIntel Iris Plus Graphicsが内蔵されている。NotebookCheck.netが公開したベンチマーク性能の比較表によると、「3DMark」を使用したベンチマークテストでは前モデル(2019)よりも2〜3倍も高いパフォーマンスを記録している。
Intel Iris Plus Graphicsの搭載により、6K/60Hz(6,016 x 3,384)出力が可能になった。従来は5K/60Hz(5,120 x 2,880)出力に制限されていた。(いずれも最大1台)
Pro Display XDRを出力する16インチ型MacBook Pro(2019)
Intel Iris Plus Graphicsには「Intel Iris Plus Graphics G4」と「Intel Iris Plus Graphics G7」がある。違いは実行ユニット(EU:Execution Unit)数で、多い方が処理能力が高いとされている。Intel Iris Plus Graphics G4のEU数は48基、Intel Iris Plus Graphics G7は64基だ。
YouTubeチャンネル「Max Tech」によると、MacBook Air(2020)のCore i3モデルはIntel Iris Plus Graphics G4を搭載し、Core i5およびCore i7モデルはIntel Iris Plus Graphics G7を搭載している。
- 1.1GHz Core i3 2コア:Intel Iris Plus Graphics G4
- 1.1GHz Core i5 4コア:Intel Iris Plus Graphics G7
- 1.2GHz Core i7 4コア:Intel Iris Plus Graphics G7
キーボードがMagic Keyboardになり、打ち心地と信頼性を取り戻した
MacBook Air(2020)は、従来のバタフライ式キーボードではなく16インチ型MacBook Pro(2019)に搭載されているシザー式キーボードになった。Appleはこのキーボードを「Magic Keyboard」と呼んでいる。
16インチ型MacBook Pro(2020)のMagic Keyboard
キーストローク(キーを押し込める深さ)は従来の0.55mmから1mmに改良。打ち心地が改良され、故障しづらい構造になった。また右下にある矢印キーも逆T字型に変わっている。
ファンクションキーは従来と変わらず健在で、Touch Barも非搭載。Touch IDは電源ボタンに内蔵され、指紋認証を利用したロック解除や決済が可能だ。
ディスプレイの仕様は変わらず、MacBook Proにはやや劣る
内部仕様は改良されたMacBook Air(2020)だが、ディスプレイの仕様は昨年から変わっていない。画面輝度は最大400ニト、カラーは標準色(フルsRGB)をサポートする。
一方MacBook Proは画面輝度は最大500ニト、カラーは広色域(P3)をサポートする。画面の明るさや正確なカラーを必要とするのであればMacBook Air(2020)は選ぶべきではないだろう。
本体はわずかに厚みが増し、重くなり、電池持ちが悪化した
MacBook Air(2020)は、前モデル(2019)と比べて0.5mm厚みが増し、40g重くなった。Magic Keyboardの採用が要因の1つと見られる。
公式サイトでは、電池持ちについて「最大11時間のワイヤレスインターネット」と記載されている。前モデル(2019)より1時間短くなった。内蔵されているバッテリー容量は変わっていないため、CPUの処理能力が高くなったことでTDP(Thermal Design Power = 熱設計電力)が増え、消費電力も増えたと見られる。
なおMacBook Air(2020)のCore i3モデルはTDPが9W、Core i5およびCore i7モデルは10W。理論上は、Core i3の電池持ちが最も長いことになる。
MacBook Airのスペック比較(2020年/2019年)
ディスプレイ
MacBook Air 2020 | MacBook Air 2019 | ||
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下位モデル | 上位モデル | 下位モデル | 上位モデル |
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Touch ID
MacBook Air 2020 | MacBook Air 2019 | ||
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下位モデル | 上位モデル | 下位モデル | 上位モデル |
Touch IDセンサー |
プロセッサ
MacBook Air 2020 | MacBook Air 2019 | ||
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下位モデル | 上位モデル | 下位モデル | 上位モデル |
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ストレージ
MacBook Air 2020 | MacBook Air 2019 | ||
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下位モデル | 上位モデル | 下位モデル | 上位モデル |
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メモリ
MacBook Air 2020 | MacBook Air 2019 | ||
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下位モデル | 上位モデル | 下位モデル | 上位モデル |
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バッテリーと電源
MacBook Air 2020 | MacBook Air 2019 | ||
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下位モデル | 上位モデル | 下位モデル | 上位モデル |
サイズと重量
MacBook Air 2020 | MacBook Air 2019 | ||
---|---|---|---|
下位モデル | 上位モデル | 下位モデル | 上位モデル |
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グラフィックス
MacBook Air 2020 | MacBook Air 2019 | ||
---|---|---|---|
下位モデル | 上位モデル | 下位モデル | 上位モデル |
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ビデオのサポート
MacBook Air 2020 | MacBook Air 2019 | ||
---|---|---|---|
下位モデル | 上位モデル | 下位モデル | 上位モデル |
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カメラ
MacBook Air 2020 | MacBook Air 2019 | ||
---|---|---|---|
下位モデル | 上位モデル | 下位モデル | 上位モデル |
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ワイヤレス
MacBook Air 2020 | MacBook Air 2019 | ||
---|---|---|---|
下位モデル | 上位モデル | 下位モデル | 上位モデル |
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オーディオ
MacBook Air 2020 | MacBook Air 2019 | ||
---|---|---|---|
下位モデル | 上位モデル | 下位モデル | 上位モデル |
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キーボードとトラックパッド
MacBook Air 2020 | MacBook Air 2019 | ||
---|---|---|---|
下位モデル | 上位モデル | 下位モデル | 上位モデル |
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個人的にはCore i7はパスでよく、仰っていた作業内容であればCore i5で驚くほどの性能差を感じることはないような気がします。それはもちろん、軽度な作業でもそれらを複数同時に起動すればマシーンに対する負担はかかり、パフォーマンスに影響するのでパフォーマンスの限界値に余裕があったほうが安心であることは間違いないですが、そこに費用を投下するかどうかはご自身次第ですので、よくお考えになってから選ばれるのが良いかと思います。ちなみに僕であれば、すぐに余裕を持った方が良いという安易な考え方に落ち着くのでCore i5を選ぶと思いますwwww
お返事ありがとうごさいます
密かなクリエイティブ精神というのはわかります、かつて持っていた気がします
というより高い買い物だからもう少し足してと思ってi7のものを買ったりしたこともあったんですが、動画編集をしたのは数えるほどで全く活かせませんでした
エントリーモデルを買うというのも案外悪い選択ではないと思うのは次買うときや他のほのにあてる費用に回すことができる点です
i3でもシングルコアスコアの値が2019proより若干高いぐらいですし
マルチコアスコアの差がどれぐらい利いてくるのはわかりませんが
軽度な動作においてi5の方で恩恵はあるんでしょうか
選び方の記事たのしみにしております
オフィスが使えてYouTube見れたら十分、という人は間違いなくCore i3の標準構成モデルで余裕ですね。余計な出費は抑えてそれを買うべきです。間違いなく十分ですし、満足できると思います。もちろん、その後あれこれ色んなコンテンツクリエーション的なものに手を出したい、みたいな欲が密かにあるのであれば、もしかしたらCore i5にしておいて数年スパンで快適に使えるようにする、というのも考え方ですが、その予定も思いもないのであれば間違いなくCore i3の標準構成モデルで余裕です。近々MacBook Air(2020)に限定した選び方の記事を書く予定ですが、とりあえずそのような明確な使い方をご検討されているのであれば、エントリーモデルで十分だと思います。
ここを含めいくつかMacの記事を見いてますが、正直エントリーモデルでも十分な性能に見えます
CPUのアップグレードはコスパがいいみたいで多くのところで推奨してますが動画編集も日常的には行わないしで
office使えてYoutube見れたらそれでいいって人はそんなに世の中に少ないんでしょうか? この層にとってアップグレードは恩恵あると思われます?
どこを見てもカスタマイズがどうだと話していてちょっと衝撃を受けました
発表されたばかりで情報を集めているのはヘビーユーザーが多いんでしょうけど
エントリーモデルでわりといいと思うのですが違うのでしょうか、思うところをお返事や記事にしてもらえるとありがたいです
こちら2013airで経年でしんだバッテリーと液晶以外不満はなかったです
(キーボードのせいでずっと買い替えられませんでした)
記事がわかりやすくて参考になりました、i3の方が消費電力が少ないというのはありがたい着眼点でした
高温になるほどの作業をしない人向けのマシーンなので、別に良いと思います!とは言え、やっぱりサーマルスロットリングするみたいですけどねw
また高温になって使いものになんないのでわ