当メディアのリンクにはアフィリエイト広告が含まれています

MacBook ProにSDカードリーダーは「多分復活しない」ーーApple幹部が明言

Appleのワールドワイドプロダクトマーケティング担当上級副社長であるPhil Schiller氏がインタビューの中で明言

MacBook Pro(2019) 15inch review 32

MacBook Proの15インチモデルが廃止され、16インチモデルになってもポートは変わらなかった。左に2つ、右に2つ、合計4つのThunderbolt 3/USB-Cポートのみとなっていて、USB-AポートやHDMIポートなどの旧型ポートの採用は見送られている。

中でも特に落胆の声が大きかったのは、SDカードリーダー。多くのプロユーザーも高性能SDカードを機材として使用していることからアダプタを使うことなく直接本体に挿すことを熱望する人も多いと思うが、残念ながら復活することはなかった。

今回、MacBook Proの16インチモデルを開発するにあたってAppleは多くのMacBook Proユーザーへの聞き込みを行ったとしているが、それを踏まえてもなぜSDカードリーダーは復活しなかったのか

その理由について、Appleのワールドワイドプロダクトマーケティング担当上級副社長であるPhil Schiller氏がテック系YouTuber、Jonathan Morrison氏とのインタビューの中で言及していたので、紹介する!

SDカードリーダーを望む声も多いが、Thunderbolt 3

Schiller氏は将来的に計画が変わる可能性がある、と前置きした上で、SDカードリーダーは「多分復活しない」とコメント。

Appleは多くのユーザーにどのようなI/O(Input/Outputの略、日本語では入出力と訳される)を使っているか、そしてMacBook Proを作り直す上でどのポートが必要なのかを自問自答したと説明。その結果、Thunderbolt 3/USB-Cポートの幅広い互換性や高い充電性能を活用するユーザーが増えてきていることが分かったそうだ。

よって、16インチモデルには15インチモデル同様、上限である左右に2つずつ、合計4つのThunderbolt 3/USB-Cポートを搭載することに決定。これが、最も高いパフォーマンスと使用用途を制限しない柔軟性のある構成であると結論づけたという。

文句を言っても仕方ないのでアダプタを持ち運びましょう

Schiller氏のメインマシーンはMacBook Proの15インチとなっていて、今後16インチモデルに乗り換える予定とのこと。また、彼自身も熱心なフォトグラファーとして知られているが、アダプタを持ち歩いているとコメントしていた。

僕も「EOS R」の記録メディアがSDカードに変わって以来、Mac本体にSDカードリーダーを望まないことはないが、これまでCFカードを使っていたのでアダプタを持ち運ぶことも使うことも全く持って苦ではない。

僕が普段最も使っているのはUSB-C対応CFカードリーダー「MR3C-AP010」。CFカードを使っていた名残もあり、このまま使い続けている。

ただ、最近気づいたのは、僕の使っている「Caldigit TS3 Plus」にはSDカードリーダーが用意されているため、そもそも別途アダプタを使う必要がなく、USB-Cドック本体に挿すだけで読み込むことができる。

確かにカメラからSDカードを取り出してそのままMacに挿すことができる自体は最高に便利だった。その一方で、今は高出力のモバイルバッテリーがあれば本体を充電することができ、必要であれば外付けのGPUを使い、1つのポートから1本のThunderbolt 3ケーブルで接続するだけで複数のディスプレイやスピーカー、Ethernetなどの接続しながら本体を充電することができる。Thunderbolt 3はやっぱりものすごく便利なのだ。

Appleの考えるプロユーザーやクリエイターが必要とするMacBookに搭載するI/Oを調査し、考え抜いた結果、SDカードの搭載は見送られた。数年以内にSDカードリーダーが復活する可能性は低そうだ。

もっと読む

12本の記事を表示する
関連キーワード
公開情報
更新日2019年12月07日
執筆者g.O.R.i
コメント(1件)

コメントは承認後に表示されます。良識のあるコメントを心がけ、攻撃的な表現や他人が傷つく発言は避けましょう。なお、コメント投稿時に「利用規約」に同意したとみなします。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

  1. さくら(コメントID:576473)

    私も無くていいかなと思う派です。写真のお仕事でも野外ではiPad Proを使いUSB Type-Cのカードリーダー経由で取り込んで現場での大まかなチェックをしています。それ以外の保存や作業は戻ってからMacでするのですが、カードリーダーもそのまま使いまわせますので経済的にもさほど痛手ではありません。

    過去にはMacBook Proで内蔵SDカードリーダーが故障して大きな修理代金の見積もりが出たこともあるので、むしろ内蔵なんてしてほしくないぐらいです。

    職業分野での機材は元々非常に壊れにくいか、壊れてもその場でどうにか出来る信頼性や設計が必要だと思うのですが、それが今のAppleには充分理解されている気がします。

「MacBook Pro」新着記事
トレンド検索