【レビュー】SOUNDFORM ELITE Hi-Fi スマートスピーカー：使い所に悩む高音質

優れた音質、溶け込むデザインは魅力だが、Appleユーザーにとっては使い勝手が悪いスマートスピーカー

スピーカーとしての実力は間違いないが、何かと使い勝手がイマイチ

まずApple Musicに対応していない。僕の場合、Apple Musicは子ども向けの音楽に乗っ取られているため、個人用の音楽サービスとしてSpotifyを使用している。Googleアシスタントから素早くSpotifyで音楽を再生できるのは便利だが、他の用途がない。

Bluetooth接続で使用できるが、都度ペアリングするのは面倒だ。AirPlayにも対応せず、有線接続もないため、Mac用のデスクスピーカーとしては使用できない。また複数台用意することで同時再生はできるが、ステレオ機能は用意されていない。

SOUNDFORM ELITE Hi-Fi スマートスピーカーは270度サウンド仕様を謳っているが、メーカーによると基本的にはスピーカーの前面側が最も視聴環境として優れているという。HomePodのような、配置した場所によって音を最適化する空間認識機能はないため、スピーカーの位置にも気を使う。

Google Homeアプリにも不満がある。初期設定含めて使いづらく、分かりにくい。僕が使用しているArloカメラも操作できるはずだが、カメラ名が文字化けしており操作ができない。

SOUNDFORM ELITE Hi-Fi スマートスピーカーは、Devialet社の音響技術を楽しむためのスピーカーだ。Appleエコシステムに身を置いている人にはスマートスピーカーとしての恩恵は受けづらく、Googleアシスタントが内蔵されたAndroidユーザーのほうがポテンシャルを発揮できそうだ。