「なぜアプリがリジェクトされたのか」をAppleが直々に解説!審査落ちする理由を公開
【img via Home by Robert S. Donovan】
「このシンプルさが他にはない!早く審査通れ!」「このデザインは最先端で斬新だ!早く審査通れ!」「このアプリで一攫千金を狙う!早く審査通れ!」そんな心の声が思わず口から出てしまうほどアプリ市場は盛り上がっている。Tim Cook氏は自ら7月におけるApp Storeの収益は「記録的」だったとコメントしている。
ただ、Appleのアプリ審査はそう簡単に通過しない。特に今後はアプリのユーザーレビューやブーストアプリの取り締まりを大幅に強化、音楽をダウンロードできるアプリをリジェクトするなど、これまでよりも審査基準が厳格化したと同時に明確化しているようだ。
9to5Macによると、Appleはアプリデベロッパー向けに「よくあるアプリがリジェクトされる理由」をまとめた「Common App Rejections」と題されたページを公開している!アプリ開発に関わる人は必ず目を通しておくべし!
リジェクトされるアプリには似た傾向があるようだ!
当たり前のことだが、アプリのリジェクトはされて嬉しいものではない。僕は前職で過去に14回もリジェクトされた末にようやく審査を通した経験があるが、あの時のプレッシャーと圧力は相当だった。可能であれば一度の審査で通過したいものだ。
Appleが発表しているよくあるリジェクト内容とその理由を簡単にまとめてみた。
リジェクトされる理由 | リジェクトされないためにするべきこと |
---|---|
クラッシュやバグがある (Crashes and Bugs) |
クラッシュやバグがすべてなくなっていることを確認。 |
リンク切れがある (Broken Links) |
アプリ内にある各リンクやボタンが想定通り遷移するだけではなく、問い合わせ先も必須。自動更新する場合はプライバシーポリシーも表示する必要がある。 |
仮の画像が置かれたまま (Placeholder Content) |
すべての画像やテキストが完成した状態で審査に出すこと。 |
審査する上での情報不足 (Incomplete Information) |
iTunes Connectの中にあるApp Review Informationをしっかりと埋めること。アプリがID/PASSなどを使用する場合、審査用にそれらの情報を送ること。ユーザーが設定しなければならない項目があるのであれば、そのことを説明すること。 |
説明文やスクリーンショットなどの情報不足 (Inaccurate Descriptions) |
アプリの説明文やスクリーンショットはアプリの機能を十分に説明していること。 |
ユーザーの誤誘導 (Misleading Users) |
アプリが用意していると謳う機能やサービスは必ず利用できる状態であること。 |
ユーザーインタフェースが分かりづらい (Substandard User Interface) |
デザインガイドラインに沿ったUIが採用されているか。 |
広告が正しく表示されない (Advertisements) |
広告が正しく動作するかどうかを確認。IDFAを使用していないとしておきながらIDFAを利用して広告配信をした場合、「Invalid Binary」と表示される。 |
iOS独自の機能を利用していない (Web clippings, content aggregators, or a collections of links) |
iOSにユニークな機能を持つこと。外側だけをアプリで作り、アプリ内にウェブページを表示するガワアプリなどはNG。 |
似たようなアプリをリリースしている (Repeated Submission of Similar Apps) |
過去にリリースしたアプリとは異なる機能やユーザーエクスペリエンスを提供できるアプリをリリースすること。 |
機能が足りない (Not enough lasting value) |
ニッチすぎるアプリや機能性が不足しているアプリは通過しない。申請予定のアプリカテゴリを見て競合となるアプリを確認すること。 |
さらに、2014年8月28日までの7日間で最も多かったリジェクト理由10選も公開していたので載せておく!これは今後定期的に更新されるのだろうか。なお、最も多かったのが「審査する上での情報不足(Incomplete Information)」だったようだ。
詳しくは以下からどうぞ!
アプリの平均審査日数を教えてくれるウェブサービスも要チェック!
審査が落ちてしまう基準を把握したとは言え、やはりアプリの審査が順当に行われているのかどうかは気になるところ。特に企業でアプリ開発を行っている場合、「何日ぐらいでAppleから返事が来る予定だ?」と上司に聞かれることも少なくないだろう。
そのようなときに役立つのが「Average App Store Review Times」。これによると、記事執筆時点(2014年8月31日 23時19分)ではiOSアプリなら6日間、Macアプリなら5日間の審査期間を要するそうだ。
【img via Average App Store Review Times】
アプリデベロッパーであれば既に知っているかもしれないが、上記で紹介したアプリがリジェクトされる理由と併せてチェックしておくべし!
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(via 9to5Mac)