iPhoneの「mini」と「Plus」を経てAppleが辿りついた答えが「Air」なのかもしれない
iPhone 17 Airは「miniの軽さ」と「Plusの大画面」を両立させた革新的モデルになる?
Unbox Therapyよりキャプチャ
iPhone 17 Airの登場が噂される中、Appleのスマートフォン戦略の変遷について考えてみたい。小型の「mini」と大型の「Plus」という二つの異なるアプローチを経て、Appleは新たな解答を見出したのかもしれない。
miniシリーズの栄光と挫折
初代miniモデルはiPhone 12シリーズ
iPhoneのminiシリーズはiPhone 12 miniとiPhone 13 miniの2種類で終了した。日本では一部のユーザーから絶大な人気を誇り、未だに愛用している人も多い。特に2023年末の報告によると、iPhone 15シリーズ発売後も日本ではiPhone 12 miniと13 miniの中古市場での需要が急増した。
しかし世界的に見ると、miniシリーズは期待されたほどの成功を収めることができなかった。中国市場では、iPhone 13 miniの販売シェアはわずか5%に留まり、iPhone 13(51%)、13 Pro Max(23%)、13 Pro(21%)と比較して圧倒的に低かった。グローバル市場でも、iPhone 12 miniは通常のiPhone 12の20%未満の販売数しか達成できなかった。
Opensignalの分析によると、15の世界市場のうち12の市場でiPhone 14 Plusの方がminiよりも人気があり、miniが優勢だったのはドイツ、日本、韓国のみだった。これは日本を含むアジア市場が小型デバイスを好む傾向にあることを示している。実際、日本は大画面iPhoneの普及率が最も低く(わずか20%)、サウジアラビアの52%と対照的だ。
iPhone 13 miniの魅力は、言うまでもなくそのサイズ。そしてサイズゆえの軽さだ。ポケットに入れた時でも気にならないサイズ感、タイトなジーンズにねじ込めるフィット感。140グラムという軽量ボディと5.4インチのコンパクトディスプレイは、片手操作を重視するユーザーにとって理想的だった。
Plusモデルの台頭
一方でPlusシリーズは3年目を迎えたが、噂通りだとすれば4年目は新たに登場する「Air」モデルに置き換わるとみられる。超小型化に振り切ったminiモデルとは異なり、Pro Maxのディスプレイサイズをより手軽な価格帯で提供されることが魅力だ。
PlusモデルはiPhone 14シリーズから始まった
iPhone 16 Plusは、標準モデルよりも15,000円高い139,800円からスタートするが、Pro Maxよりは50,000円安く、そのサイズ感を体験できる。ITmediaによると、iPhone 16 Plusの価格は128GBモデルが139,800円、256GBモデルが154,800円、512GBモデルが184,800円となっている。
バッテリー性能も大きな強みで、iPhone 16 Plusは4,674mAhのバッテリーを搭載し、「記録的な」バッテリー持続時間を実現している。GSMArenaのテストでは、18時間49分という驚異的なActive Use Scoreを記録し、ウェブブラウジングで19時間以上、ビデオ再生では23時間以上の持続時間を達成した。
さらに、iPhone 16 Plusは標準モデルと同じA18プロセッサ、8GBのRAM、カメラコントロールボタン、ダイナミックアイランドなど、多くのハードウェア機能をProモデルと共有している。これらの特徴により、Plusモデルは大画面と長いバッテリー寿命を求めるユーザーにとって魅力的な選択肢となっている。
iPhone 13 mini、iPhone 16 Plus、iPhone 17 Air比較
iPhone 13 mini、iPhone 16 Plus、iPhone 17 Airの筐体仕様を比較することで、見えてくるものがある。
モデル | ディスプレイサイズ | サイズ (mm) | 厚さ (mm) | 重量 (g) | バッテリー容量 (mAh) |
---|---|---|---|---|---|
iPhone 17 Air | 6.6インチ | 163 x 77.6 | 5.5 | 145 | 2,800 |
iPhone 13 mini | 5.4インチ | 131.5 x 64.2 | 7.65 | 140 | 2,406 |
iPhone 16 Plus | 6.7インチ | 160.8 x 78.1 | 7.8 | 221 | 4,674 |
この比較表から見えてくるのは、iPhone 17 Airが「miniの軽さ」と「Plusのディスプレイサイズ」を組み合わせた革新的なデバイスになりそうだということだ。特に注目すべきは、6.7インチの大画面を維持しながら、重量はiPhone 13 miniとほぼ同等の145グラムに抑えられている点だ。これはiPhone 16 Plusの221グラムと比較すると、約35%も軽量化されている。
miniとPlusから学んだ教訓
完全に想像だが、miniは日本を中心としたアジア圏以外の国では物理的に小さすぎた。それゆえにPlusサイズに切り替えたが、miniサイズを置き換える存在として重すぎた。そして少し大きすぎたかもしれない。
そこで、軽くて大画面の機種を投入するという計画に向かったのではないかと予想している。物理的に薄くなるためバッテリーは懸念材料だが、チップやソフトウェアとハードウェアの連携の強化などを活用することによって電池持ちは従来通りのパフォーマンスを実現できるという噂がある。
Bloombergのマーク・ガーマン氏によると、iPhone 17 Airは超薄型・軽量デザインにもかかわらず、「現行のiPhoneと同等」のバッテリー寿命を提供するという。これはハードウェアとソフトウェアの最適化、高密度バッテリー、Appleの省電力C1モデム、そして超広角カメラの省略によるバッテリースペースの確保などによって実現されるとされている。
Plusモデルと同等まではいかないにしても、使う人が気にならないモデルになると期待したい。
新たな三方向戦略
現在は2025年の新型iPhoneとして最も注目されているのは言うまでもなく筐体ががらりと変わるiPhone 17 Airであることは間違いない。しかし一方で、iPhone 17 Airは何かの記念モデルでもなければ、独立したナンバリングを持つ機種でもない。miniやPlusモデルの後継機種として投入される機種であることは忘れてはならない。
登場してからカメラ性能だの、スペックだの、パフォーマンスだの言われることは目に見えている。iPhone 17シリーズとして登場する以上は基本的な性能は他のiPhone 17シリーズと揃えてくる可能性は高いが、それでも物理的に薄い完全に新しい筐体を実現するためには何かを妥協しなければならないはずだ。あくまでもminiやPlusモデルを選ぶような人、つまりProやPro Maxを選ぶようなアーリーアダプターを意識したデバイスではないことを念頭に置いておきたい。
少し異なる点があるとすれば、今までは無印(標準)モデルの一回り大きいだけのモデル、としてPlusモデルが投入されていたが、今回は全く別モデルとして投入されるため、その点は注意が必要だろう。標準モデル・Airモデル・Proモデルという3つの方向性になったと言える。
個人的な見解
予め宣言しておくが、僕は間違いなくメインモデルをAirにすることは絶対にない。僕はiPhoneをカメラとしてゴリゴリに使っているため、3つのカメラが突然1つになったら生きていけない。しかし17 Airは買いたいとは思っており、あの初めて手に持ったときに生まれるであろう薄さと軽さの感動はしっかりと味わいたいと思っている。
Appleは「mini」と「Plus」という二つの異なるアプローチから学び、「Air」という新たな解答を見出したのかもしれない。iPhone 17 Airは、大画面と軽量性という一見相反する要素を両立させた、新しいiPhoneの形を提案するものになるだろう。
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PoMaxと同等って時点で無茶苦茶
数倍高くても数台絶対買います!今払います!ぐらいでも無理
これ僕の完全なる予想なんですけど、miniサイズは
・画面が物理的に小さいことでAppleの理想とする体験が実現できない
・物理的に小さいから実現したい機能と電池持ちのバランスが取れない
・「分厚くしてバッテリー大きくすればいいじゃん」→Appleのデザイン美学に合わない
っていうことがあり、さらに売れ行きが不調だったということで、そこを改善するコストは見合わないと判断され、miniは結果的に終了。その後復活する兆しなし、ということなのではないかと勝手に考えてましたw どう思います??
どちらかといえば画面サイズ以外はカメラも3眼で最高レベルのスペックになったminiになってくれた方が嬉しい。
厚さは太くなってもいいし、価格はpromax同等でも買うから。
単に小さいサイズの需要なんてなかったからですよ
あーだこーだ言い訳して買わない声のデカい少数派しか望んでなかったんですよ
無理だとはわかってるけど、外見はminiで中身はAirや16eなのを出して欲しい。
結局、miniが受け入れられなかった最大の理由はサイズ感よりもバッテリーの持ちなんだし。C1モデムと最新技術ならそれを解決してくれんだろうか。