Appleの幻のテレビプロジェクト、その全貌が明らかに
Jobs氏が「解決策を見つけた」と語った革新的デバイス、市場性の壁で頓挫
Appleの未発表テレビプロジェクトの全貌が明らかになった。Appleに詳しいBloombergの名物記者Mark Gurman氏の最新ニュースレターによると、10年以上前、iPadの成功後に新製品カテゴリーを探索していた同社は、革新的なテレビデバイスの開発を進めていたという。
革新的な構想
このデバイスは、従来のテレビの概念を覆す野心的な製品になるはずだった。大型ディスプレイをスタンドに設置してTVとして使用できるだけでなく、タッチスクリーン搭載のMacや巨大iPadとしても機能するマルチパーパスデバイスを目指していた。
開発から中止まで
開発チームは実物大のプロトタイプを製作し、独自のユーザーインターフェースを設計。Steve Jobsは「ついに解決策を見つけた」と語り、シームレスな連携と画期的なUIを持つ製品になると確信していた。
しかし、市場分析の結果、プロジェクトは中止された。低い利益率と長い買い替えサイクルという業界特性が、Appleのビジネスモデルと相容れなかったためだ。
現在の展開
この経験を活かし、2015年に新型Apple TVセットトップボックスを発表。Siriコントロール、タッチパッドリモコン、独自OS「tvOS」を搭載し、後に4K対応やFaceTime機能を追加した。
将来への示唆
現在、Appleはスマートホーム戦略の一環として、テレビセット開発の可能性を再検討している。しかし、テレビ市場のさらなるコモディティ化と低い収益性は、依然として大きな課題となっている。
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