CP+2023でCanonブースを大満喫。VR/MR体験は大人気、超望遠レンズが楽しすぎた
リアル開催のイベント最高。来年の開催がすでに楽しみ
2023年のCP+は、4年ぶりのリアル開催。”カメラ・写真大好き人間”になってしまった僕は、ぱくたそのメンバーと共に取材として向かった。家庭の事情により初日来場は叶わず、公開も全日程終了後となっており、内心としては「取材の意味……」という気持ちではあるが、リアル開催ならではの刺激的な体験ができた。ゴリミーの極めて主観的な現地レポートとして気軽に読んでもらいたい。
なお全体の流れはぱくたそブログ、Sonyブースの様子ははろログ、FUJIFILMブースの様子はゆるっとしまりすdaysでチェックしてもらいたい。
大人気のVR/MR体験、最先端の体験は未来に期待
滞在時間の大部分はCanonブースで過ごした。当然だ。僕はゴリゴリのCanonユーザーだ。カメラ系インフルエンサーのように、機能や性能を求めて他のカメラメーカーを使い分けるような能力は持ち合わせていない。ただCanonに愛を注ぐだけ。Canonさん、お仕事ください。
真っ先に超望遠白レンズを体験できるコーナーに行く予定だったが、初日に大混雑だったというVR/MR体験コーナーを優先することにした。
Canonカラーの半球体クッションに座って体験する。意図は確認しなかったが、没入感を高めるための半個室と予想している。
隙間から入り込む現実世界を遮断するために思いっきりゴーグルを顔に押し付けたことで、腕も目の周りも非常に疲れた。映像はすべてCanonの「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」で撮影されている。上下左右ともに180度の画角を見渡すことができ、境界線を超えると真っ黒になった。
僕はVRが苦手だ。その理由は、過去にバイオハザードなど元々不得意かつ苦手とするゲームで初めて体験したことで、恐怖や気持ち悪さが色濃く残ってしまった。ゴーグルを装着し続けるという体験も不愉快だ。三半規管が弱く、気持ち悪くなる。
CanonのVR体験でも多少酔ってしまったが、映像が美しく、楽しい体験だった。境界線近くになると歪みが激しくなり、さらに酔いやすくなってしまうが、基本的に目の前を中心に眺めている分には面白い。僕は動物を間近で見られる映像を選択したこともあり、まるで目の前にあるような視覚体験は楽しめた。
しかし視覚体験では不十分さを感じる。視覚に負けない臨場感のある音、究極的には匂いも欲しくなる。体験がリアルに近づけば近づくほど、「何かが足りない」と感じるようになってしまう気がした。
CanonのVRブース以上に盛り上がっていたのは、MRブースだ。
まずはVRで映像を体験し、その後にMR用の機材を使用して同じ映像を現実世界に投影した状態で楽しむ、というものだ。
これがMR専用の機材。機材名称はよくわからない。
顔に押さえつけ、データを上部にあるアンテナで受信する仕組みだ。興味深い体験ではあったが、VRと同じ映像をあえて現実世界に重ねて表示する意味は見出だせなかった。
PowerShot ZOOM、めちゃくちゃ便利じゃないか!
PowerShot ZOOMは「写真と動画が撮れる望遠鏡」がコンセプトの製品。
「何を言っているんだ、お前は」と言いたくなるのを一旦こらえて、このコンパクトさを見てほしい。ボタンをクリックするだけで、100mm、400mm、800mmを切り替えられる仕組みだ。100mmと400mmは光学ズーム、800mmはデジタルズームに切り替わるが、このサイズで800mmまでズームインできれば用途は広がる。
ブースでは、スポーツ観戦、野鳥撮影、登山などの使用用途が紹介されていた。約145gの重さで片手に収まるサイズで最大800mmまでズームできれば、かさばる双眼鏡を持ち運ぶより使い勝手が良いに違いない。用途は思いつかないが、なんか欲しくなってきた。
超望遠バズカー砲白レンズを体験!400mm f2.8はトンデモネェ
Canonブースは大人気で、機材体験コーナーは整理券を配っていた。入場してから1時間以上待ち、待望の白レンズコーナーにやってきた。
そして初めて体験する、超望遠バズカー砲白レンズ。カメラ本体がオマケであるかのように見えてしまうほど、存在感のあるサイズだ。
最も感動したのは、RF 400mm F2.8 L IS USM。400mmでf2.8の明るさを実現した、ボケボケ・トロトロの大口径超望遠レンズだ。最高。これを使ってストリートスナップしたい。捕まりそう。
RF1200mm F8 L IS USMも初体験。1200mmの実力を体感するには、CP+の会場は不十分だった。郡山に持っていって白鳥をバチコーンと抜いてみたい。
EOS R50、めちゃくちゃ小さくて普通にちゃんと撮れる
新機種の体験コーナーは大人気だった。発表されたばかりのEOS R8とEOS R50の実機が展示されており、なんとかEOS R50は体験できた。
驚くほどコンパクトなカメラだったが、コンパクトさを感じさせない描写に驚いた。AF性能も優れており、ピントもバチバチに合っていた。ただしJPGで撮影する分には連写は粘れるが、RAW+JPGを設定すると連写は2秒持たなかった。これがエントリー機種の限界だろう。
余談だが、展示機のデフォルト設定が自分のカメラ設定とかけ離れており、アタフタしながらも撮影を楽しめるのは、リアル開催のCP+ならでは。説明員の女性スタッフも、「このゴリラ、大丈夫かな」と思っていたに違いない。
RF-S55-210mm F5-7.1 IS STMを取り付けた状態。
こちらがRF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMを取り付けた状態。
最高に楽しかったCP+2023。来年もリアル開催頼む
リアル開催のイベントは最高だ。CP+では各製品やアクセサリに触れられるだけではなく、裏話、小話、面白話など、人対人だからこその楽しみがある。来年の開催も楽しみだ。
僕の愛用しているThree Legged Thingの創業者DannyにCP+で会えてぶったまげた。なんでZ9のLプレートは出せるのにR3は出せないんだよ!って聞いた相手が、創業者本人だったw Ellieは作った製品の中でも最も誇りに思っている製品の1つだってさ!いい製品だもん!https://t.co/UCjVDK8ShH
— g.O.R.i(ゴリミー管理人) (@planetofgori) 2023年2月24日