Google Chrome 55、新しいJavaScriptエンジンを搭載でメモリ管理が改善
「Google Chrome」は便利だが、必要以上にメモリを食い荒らし、電池も無駄に消耗し、”便利だが不便”な存在だ。
幸いにも12月にリリースが予定されているアップデートでその問題は解消されそうだ。CNETによると、12月6日にリリースが予定されている「Google Chrome 55」は新しいJavaScriptエンジン「V8」を搭載し、メモリ管理が改善されていることが明らかになっている!
RAMが少ないデバイスでも快適にブラウジング可能に
「Chrome 55」の特徴はメモリ管理。そもそも搭載RAMが少ないデバイスや複数タブを開いていたり他のアプリを多数起動している時でもパフォーマンスが改善される見通し。RedditやYouTubeなどメモリに負荷が掛かるウェブサイトを開いた場合、メモリの使用量を大幅に削減することに成功。
開発チームによると、「Chrome 53」と比較して平均50%以下のRAM使用量に抑えることができたという。
Most noticeably, the average V8 heap memory consumption of the mobile New York Times benchmark reduced by about 66%. Overall, we observed a 50% reduction of average V8 heap size on this set of benchmarks.
via V8 JavaScript Engine: Fall cleaning: Optimizing V8 memory consumption
検証対象となったウェブサイトンのメモリ使用量を比較した表はこちら。大なり小なりパフォーマンスが改善されていることが分かる。
【image via V8 JavaScript Engine】
「Chrome 55」のメインターゲットは512GBまたは1GBのRAMしか搭載されていないようなエントリーレベルのデバイスではあるが、ターゲット外のデバイスでも十分な効果が発揮されると期待される。
(via MacRumors)