【レビュー】Anker PowerCore+ 19000 PDーーUSB PD対応かつUSBハブ機能も搭載するモバイルバッテリー
Ankerからビジネスパーソン向けのモバイルバッテリーが登場した。
「Anker PowerCore+ 19000 PD」は最大15W/10Wの高出力が可能なUSB-Aポートを2つ、最大27WのUSB Power Delivery(USB PD)に対応したUSB-Cポートを1つ搭載した、電池容量19,200mAhの超大容量モバイルバッテリー。
最大の特徴は、モバイルバッテリーでありながらUSBハブ機能も備えている点。Macを充電しながらもUSB-Aポートを使って外部ストレージなどとデータ通信を行うことができる。
1台サンプルとして提供していただいたので、紹介する!
3台のデバイスを同時に充電可能な大容量バッテリー
まずは「Anker PowerCore+ 19000 PD」の物理的な大きさから。サイズは約169 × 77 × 22mm、重さは約425g。サイズとしては「iPhone XS」より一回り大きく、「iPhone XS Max」とほぼ同じ。
425gもあるので重量感はある。決して軽くはないが、「iPhone XS」を約5回またはMacBookを1回以上の充電に相当する電池容量であることを考えると仕方ない。
用意されているポートは合計3つ。USB-Aポートが2つ用意され、1つはAnkerの独自充電技術「PowerIQ 2.0」に対応し、最大15Wの出力が可能。もう一方は「PowerIQ」に対応し、最大10Wの出力が可能。
USB-Cポートは最大27Wの入出力に対応。同梱されている最大30W出力のUSB急速充電器とUSB-Cケーブルを利用すれば、バッテリー本体は3.5時間でフル充電することが可能。
本体は表面は傷が目立ちにくく上品な質感のマット加工、裏面には滑りにくいゴム加工が施されたツートーンデザインに。握り心地は非常に良く、グリップ感もあるため、ツルッとした机の表面でも滑り落ちる心配が少ない。
表面には電池残量およびモードを知らせる円形のLEDが用意されている。
MacBook Proに25Wの電源を供給
iPhoneだけではなくMacも充電できるモバイルバッテリーは便利だ。1台で複数のニーズを満たすことができるため、それぞれのバッテリーや電源アダプタを持ち運ぶことを考えると「Anker PowerCore+ 19000 PD」を1台持ち歩いた方が結果的に軽くなるかもしれない。
13インチ型MacBook Pro(2018)で実際に繋げてみたところ、供給されているワット数は25Wであることが確認できた。
本来必要とする電力(60W)の半分以下ではあるが、よほど高負荷な作業をしない限り、十分。逆にMacBook Air(2018)であればフルスピードで充電するのに必要な電力は30Wとなっているため、ほぼフルスピードで本体を充電できる。
USBハブとしても利用できるという便利機能も搭載
USBハブ機能も試してみた。「Anker PowerCore+ 19000 PD」の電源を長押ししてUSBハブモードになったことを確認した上で挿し込む。
確かにMacBook Pro(2018)の画面上にはUSBメモリが表示され、正しく認識されていることが確認できた。
残念ながら、USBハブモードはiPad Pro(2018)では利用できない。これは外部ストレージは認識不可であるように、iPad/iOSによって制限されている。実際にiPad Pro(2018)でUSBハブモードになってもUSBメモリに入れてあった写真は認識されなかった。
また、USBハブモード時は「PowerIQ 2.0」対応ポートが最大15W出力から最大10W出力にまで制限される。パススルー充電には対応してないが、バッテリーからMac本体への充電は継続される仕様となっている。
普段持ち運ぶモバイルバッテリーがUSBハブになる
モバイルバッテリーと言えばiPhoneを充電するためのガジェットという印象が強いが、MacBookやMacBook Air、MacBook Proを使って出先でバリバリと仕事する人も少なくないはず。電源のある場所が確保できればよいが、必ずしも電源があるとは限らない。電源があったとしても使わせてもらえるとも限らない。
そこで「Anker PowerCore+ 19000 PD」のようなモバイルバッテリーが1台あると非常に便利。僕自身もUSB PD対応モバイルバッテリーを日々持ち歩いているが、iPhoneもMacも1台のモバイルバッテリーで充電できるという安心感は大きい。
さらにUSBハブ機能が用意されているため、USB-CではなくUSB-Aを使用したデータの受け渡しが必要な時には活躍すること間違いなし!USB-Cハブを日頃から持ち歩いている人は必要ないかもしれないが、Mac単体しか常に持ち歩いていないという人は、USBハブモードが役に立つときが来るかもしれない。
MacもiPhoneも高速充電でき、USBハブ機能も備える「Anker PowerCore+ 19000 PD」はあらゆるシーンにおいてビジネスパーソンを支えるモバイルバッテリーではないだろうか。