「iPhone XI」の複数カラーのコンセプトイメージとトリプルレンズカメラへの期待
次期iPhoneこと「iPhone XI」はトリプルレンズカメラを搭載する見通し。カメラの突起が角丸の正方形になり、不均等に配置された3つのカメラレンズとLEDライトが配置されたデザインになると予想されている。
お世辞にも「格好良いデザイン」とは言い難いが、「iPhone XS」シリーズのボディーを採用したらどう見えるのだろうか。Ben Geskin氏が「iPhone XI」のゴールド・シルバー・スペースグレイのコンセプトイメージを公開しているが、個人的には意外とすぐに見慣れそう。
3つ目のレンズを追加することで得られるメリットは?
カメラの配置がアンバランスなのでそれが目に入ると違和感を感じるが、その代わり、カメラの画質が大幅に向上し3つ目のレンズを追加するだけのメリットがあれば、このイマイチなデザインも正当化できそうだ。
もっとストレートに言おう。この見た目のダサさを受け入れたくなるほどの新機能をトリプルレンズカメラは提供してくれるのかが問題だ。
噂では3Dセンシングや改良されたズーム機能に対応すると言われている。すでにHuaweiの「P20 Pro」はトリプルレンズ構成を採用し、f1.8の4,000万画素レンズ、f1.6の2,000万画素モノクロレンズ、f2.4の光学3倍ズームに対応した800万画素望遠レンズの3種類を搭載している。
Huawei P20 Proのトリプルレンズカメラ
「Huawei Mate 20 Pro」は「iPhone XI」のレンダリング画像と同じく正方形に集められたカメラユニットを搭載しているが、本体左上ではなく中央に配置。
言うまでもなく見た目はこっちの方が整っているが、この位置は機種によって指紋センサーを配置している場合もあり、ある意味「指が触れやすい場所」とも言える。指紋や手垢でレンズが汚れる場合もありそう。どうなんだろう。
ちなみに搭載されているカメラは約4000万画素の広角レンズ、約800万画素の3倍光学望遠レンズ、そして約2000万画素の超広角レンズ。
カメラ付きスマホではなくスマホ付きカメラになりつつある最近のモバイルデバイスだが、iPhoneもその道をたどっているように見える。3倍光学望遠対応は必須だと思うが、それ以外に超広角や圧倒的なまでの暗所撮影などに期待したい。
また、外向きカメラが注目されがちではあるが、iPhoneは圧倒的に内向きカメラが弱い。画角も狭く、カメラ性能も常に”2番手”感が強い。
かつてはスマートフォンカメラのトップに君臨していたはずのiPhoneだが、気づいたらHuaweiやGoogleに王座を奪われてしまっている。業績の下方修正やQualcommの特許訴訟問題でドイツと中国でのiPhone旧モデル販売差し止めなど、逆風が吹き荒れる中、2019年は最新モデルでガツンと世間の期待を超えてほしい。