ポートレートモードを頻繁に使うからこそ、次期iPhoneのトリプルレンズカメラには期待している
「iPhone XS」の後継モデルはトリプルレンズカメラを搭載すると噂されている。カメラユニットの存在感が増すことから、公開されているレンダリング画像の時点でデザインに抵抗感を示す人も少なくない。
僕自身も特にデザインに魅力は感じないものの、3つ目のレンズがもたらす撮影の幅と自由度に期待している。
超広角レンズによるズーム不要のぼかし写真に期待
そもそも現状のポートレートモードは、広角と望遠という画角の異なる2つのレンズによって発生する視差を利用して実現している。これは、寄り目をするほどの距離に何かモノを置いて見ようとすると、そのモノの背景はボケる仕組みに近いものを利用している。
そのため、ポートレートモードを使って写真を撮影する際は、必ず望遠レンズ側の画角を利用した写真となる。これが実に使い勝手が悪いのだ。
「iPhone XR」は望遠レンズ非搭載ながらポートレートモードが利用できるが、これは機械学習を利用しているため被写体は人物に限定されるなどの制限がある。
可能であれば広角レンズの画角でポートレートモードをすべての被写体に対して使いたい。それを実現可能にしてくれそうなのがトリプルレンズカメラに含まれていると噂されている超広角レンズなのだ。
超広角レンズが搭載されることによって、広角(標準)レンズを基準とした時の手前の距離感を取得可能になると言われている。広角レンズと望遠レンズを組み合わせて望遠レンズの画角でポートレートモードが撮影できるのと同じように、超広角レンズと広角レンズを組み合わせて広角レンズの画角でもボケ味のある写真が撮影できるようになると期待される。
先日、娘の誕生日祝いとしてディズニーランドとディズニーシーに遊びに行ったのだが、周りに人が多いからこそポートレートモードが大活躍だった。
ただし、現状の仕組み上、望遠レンズ側で撮影するため正常に機能させるためには一歩下がって撮影する必要があり、手間。娘が目の前にいる時に限って撮影できないという不便さを何度も感じていた。
広角レンズの画角で撮影できるようになれば、その問題は解消される。毎日使うカメラであり、日々多用しているポートレートモードが改良されるのであれば、存在感ありまくりのカメラユニットも許せてしまいそうだ。