Apple、iPhoneの有機ELパネルをSamsung製からBOE製に乗り換えかーー2020年モデルから
端末コストの3割を占めていると言われている有機ELパネルのコスト削減で追加関税分を相殺したいという思惑
Appleは、中国パネル最大手の有機ELパネルの採用に向けて最終調整に入ったと日本経済新聞が報じている。現状、韓国(Samsung)製パネルを採用しているが、乗り換えが実現すれば2割程度安く調達できると見られている。
交渉を進めているのは京東方科技集団(BOE)で、2020年のiPhoneでの採用に向けて性能テストを開始したという。最終判断は年末までに行う。
有機ELパネルのシェアはSamsungとLGが96%も占めるとされているが、AppleがBOEに乗り換えればこの構図は大きく変わる可能性がある。
対象商品が10%増税となる対中国関税の第4弾にはスマートフォンも含まれ、Appleの主力製品であるiPhoneも影響を受ける。Appleは関税分を吸収すると見られているため、業界関係者によると、Appleは端末コストの3割を占めていると言われている有機ELパネルのコスト削減で相殺したいという思惑があるそうだ。
AppleのCEO Tim Cook氏は先日、関税によってAppleがSamsungに対して不利な状況にあるとトランプ大統領に説明。トランプ大統領は「Appleが関税を支払う必要のない優れたライバル企業に勝つためには関税を支払うのは難しい」とコメントし、Cook氏の主張に理解を示していると報じられていた。
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