iPhone 13「指紋認証」の復活、実現するなら今年であるべき理由
マスクが欠かせない生活を強いられる中、Touch IDが復活するなら2021年しかない
2021年の新型iPhone(iPhone 13)は、指紋認証センサー(Touch ID)がディスプレイに内蔵されて復活すると噂されている。
Apple情報に定評のあるアナリストMing-Chi Kuo氏や正答率が100%に限りなく近いリーカーの有没有搞措氏を始め、BloombergやWSJなどの主要メディアも「iPhone 13」のTouch ID搭載を予測しており、実現可能性は高い。
Appleが本当にiPhoneにTouch IDを復活させるのであれば、「iPhone 13」シリーズでの実現がベストだろう。その理由について解説する。
コロナ禍で失われたFace IDの強み
Face IDの強みは、ロック解除の手軽さと安全性。画面を向けるだけで認証され、第三者にロック解除されてしまう確率はTouch IDと比べて20分の1とされている。
しかし全世界で新型コロナウイルスの影響が拡大すると同時に、Face IDに対する不満の声は大きくなった。マスクが必須になり、Face IDの手軽さが失われた。マスクを一時的にずらすことで解消されるが、外すこともご法度とされる地域では、強制的にパスコードを求められる生活を強いられるようになってしまった。
Face IDが登場するシーンは多い。ロック画面の解除、パスワードの呼び出し、App Storeなどでの有料コンテンツのダウンロード、Apple Payを使った決済。余り物不便さに、Face IDではなくTouch IDを搭載したiPhone SEに買い替えた人も少なくない。
iPhone 13でTouch IDが復活するべき2つの理由
Touch IDの復活するべき理由が正当化できる
なぜAppleは「iPhone 13」シリーズでTouch IDを復活させるべきなのか。1つ目の理由は、Touch IDの復活を正当化できるからだ。
AppleはiPhone Xの発表時、「Face IDはTouch IDよりもセキュリティが高く優れている」というメッセージを大々的に打ち出してしまった。iPhoneのTouch ID復活は、Face IDは失敗だったというイメージを打ち出してしまうことになる。
Face ID発表時の映像
ところがiPhoneにTouch IDの復活を正当化できた、十分な理由がある。新型コロナウイルスだ。マスク必須の生活で、これまで通り快適にiPhoneを使用するためにTouch IDを復活させる、という決断にはApple社内でも十分な納得感があるだろう。
来年以降になったら”今更感”がある
2つ目の理由は、新型コロナウイルスの影響が拡大している状況下でなければTouch IDの復活を正当化できなくなるから。
米国ではすでに、新型コロナウイルス用ワクチンを人口の1割が接種済みだという。日本国内でも正式承認され、発症リスクが20分の1になるとされている。接種者が増えることで、新型コロナウイルスは収束に向かうと期待される。
世界的に新型コロナウイルスの影響が拡大しており、マスクが欠かせない生活だからこそ、Touch ID復活が重要だ。来年以降に実装しても”今更感”は拭えないだろう。
Appleは、マスク装着時のFace IDを使いやすくするチャンスはあったはずだ。日本では、花粉症を理由にマスクをする人は少なくない。日本を重視していると言われているAppleだが、過去3年間、全く改善してこなかった。「iPhone 13」シリーズでTouch IDが復活しなければ、この先実装される可能性は極めて低いだろう。
Appleは、iOS 13.5で初めてマスク着用時にFace IDを”スキップ”可能にする機能を実装。iOS 14.5では、マスク着用時でもApple WatchでiPhoneのロック解除が可能になる新機能を準備している。
iPhone 13の指紋認証センサー復活に関する噂まとめ
画面の一部で指紋を認証、Qulacommの超音波式センサーを採用か
「iPhone 13」シリーズのTouch IDは、Face IDと併用される可能性が高い。Qulacommの超音波式センサーを採用すると見られており、画面全体ではなく画面上の一部に指を触れることでロック解除が可能になる見通しだ。
実装方法は明らかになっていないが、ゴリミーの情報筋によると、Face IDがプライマリー、Touch IDがセカンダリーと位置づけられているという。あくまでもFace IDはメインの生体認証として位置づけられ、Touch IDはサブになるそうだ。
iPhone 13とiPhone 13 miniでも採用されるのか
「iPhone 13」シリーズは、昨年と同じ4機種展開になると見られている。Touch ID復活が実現した場合、「iPhone 13 Pro」と「iPhone 13 Pro Max」は採用される可能性が高いが、「iPhone 13 mini」と「iPhone 13」の採用には不安が残る。
新しい生体認証システムの追加はコストが掛かる。またiOS 14.5ではマスク着用時でもApple WatchでiPhoneのロック解除が可能になる新機能が準備中だ。Apple Watchさえあれば、「iPhone 13 mini」と「iPhone 13」でもマスク問題は解決できてしまう。「iPhone 13 Pro」「iPhone 13 Pro Max」限定にすることで「iPhone 13 mini」「iPhone 13」との強い差別化ポイントにもなる。
iPhone 12 miniの高い価格設定を理由に売上不振が囁かれる中、Appleとしても「iPhone 13 mini」の値上げは避けたいだろう。
画面内蔵Touch IDの歴史、iPhone 13の噂まとめ
画面内蔵Touch IDの噂は、2015年頃まで遡る。関連特許の取得も報じられたが、AppleはiPhone XでTouch IDを画面に内蔵する仕組みを検討していたとの報道を否定。画面内蔵に苦戦したとされるが、Face IDの開発が初期段階から順調だったため、他の生体認証方法には「全く時間をかけなかった」と、Appleのハードウェアエンジニアリング担当上級副社長Dan Riccio氏がコメントしている。
「iPhone 13」の指紋認証対応を報道または予測したメディアやリーカーは以下のとおり。
- Barklaysアナリストら:画面内蔵Touch IDは”搭載する可能性大”
- WSJ:「実装方法に問わず、Appleは現状のTouch IDに匹敵するセキュリティレベルを必ず実現する」
- 有没有搞措氏(正答率ほぼ100%のリーカー):「iPhoneにはTouch IDの復活が必要だ」と述べたツイートに対し、「まもなく戻ってくるよ」
- Bloomberg:画面内蔵指紋センサーの搭載を検討中
- Jon Prosser氏(正答率の高いリーカー):画面内蔵型Touch IDを搭載しているiPhoneの試作機が2種類存在
- Ming-Chi Kuo氏(正答率の高いアナリスト):Face IDに加えてTouch IDを搭載
指紋認証センサーの復活以外の「iPhone 13」最新情報は以下の記事を参考にしてもらいたい。
コロナ渦によるマスク装着もさることながら、ヘルメットを被る2輪ライダーにとっては致命的欠陥。
なんとか復活してほしい。
日本の感覚だと驚きますが、コロナ禍においても世界的にはマスク拒否の動き結構強かったので、ワクチン接種開始から徐々にマスク着用が減り始め、発売時期ころには指紋認証追加の要望は確実に減っていると考えています。
当然、長期的に見て流行病はコロナだけに終わらないというのはよく分かりますし、それ以外の要素で顔認証が難しくなる可能性も考えられます。
しかし、顔認証以外では指紋しかないわけではありません。開発中のiOS14.5では既にApple Watchでロック解除できるようになっています。指紋認証搭載もタダではないですし、Apple Watchの需要が増えるならApple的にはオイシイですし、前述のように認証手段を増やしすぎるのはセキュリティ上 好ましくないと思います。
開発=実装ではありませんので、そこはギリギリまで市況を見極めるのではないかと。
あとは顔認証を超える認証手段ができればいいですね。
ワクチンはあくまで集団免疫の獲得スピードをブーストするためのものです。
日本の人口で考えても、マスクなしの生活まで早くて2-3年、遅くて5年かかると言われています。
Twitter見ていると、まんまと情報に踊らされて「ワクチン打たない!」という方もいますが、まぁこれは個人の自由ですが、打たない人が増えればそれだけマスクなし生活がどんどん先へ先へ伸びます。
日本はそもそもマスクする人が多いし、少なくとも5年は指紋認証の需要があると考えます。
「ワクチン接種開始=即終息」ではないですし、端末開発もそんな短期的な視点とスパンでは行ってないと思います。
コロナが仮に終息したとしても、いつまた顔認証が使えない事態が起きるかもわかりませんし、指紋認証の必要性は半永続になったものと思われます。
コロナに関してはAppleが最重視している米国でワクチンの接種が始まってるので、今年であってもiPhone発売時期頃には指紋認証の需要は収束してしまっている気がします。
また、これからApple Watchでロック解除できるようになりますから、コストをかけて闇雲に認証オプションを増やすのも、懐的・セキュリティ的に良くない気がします。
iPad Airと同じですよね、多分やらないと思います!ハイエンドモデルには電源ボタン内蔵型やらないんじゃないかなーって予想してるんですよね。
逆に言えば来年以降はまた今更ってなる機能をわざわざコストかけて乗せる必要はあるのか?って考える可能性もありそうな
載せるなら電源キーのがいいなぁ
もし実装される方向だと、スクリーンフィルム(ガラスも含む)の業界から見たら、気が気じゃないんでしょうね。もしかしたら、次期iPhone発売後はしばらく画面は裸で過ごすことになるのでしょうね。
iPad Air 4に電源ボタン内蔵のTouch IDがついたのでiPhone 12に付くと思ってたんですが、付かなかったのは意外でしたね。