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iPhone 16eの25,000円安の裏側:14の機能制限で見えた「コスパの真実」

カメラ性能、Thread非対応、ディスプレイ保護など、iPhone 16の2.5万円安の裏に隠された妥協点

IPhone16e secrets you may not know about

iPhone 16eiPhone 16の価格差は25,000円だが、結局のところ、その価格差を生み出しているのはどのような機能なのか。

C1モデムチップの搭載などの違いがあり完璧な比較は難しいが、iPhone 16が対応しておりiPhone 16eが対応しなかった機能を改めて確認したところ、MagSafe非対応に留まらない多くの違いがあった。本記事では、非対応機能を改めて確認することで、「対応していない機能は元から不要」という人は安心してiPhone 16eを買えるはずだ。是非参考にしてもらいたい。

日常使いに影響する制限

まずはやはりMagSafeの完全廃止だ。これにより、MagSafe対応のグリップ、バッテリーパック、ウォレットなどのアクセサリーが一切使用できなくなる。充電スタンドやスタンバイモードも利用不可となり、ユーザー体験が大きく制限される。

ワイヤレス充電も大幅に制限されている。MagSafe非搭載により15Wの高速ワイヤレス充電が使えず、従来の遅い7.5W充電に制限される。MagSafe対応ケースを使用しても、この制限は変わらないため、ワイヤレス充電時間は大幅に増加するだろう。

使っていない人にとっては関係のない話だが、使ってる人にとっては死活問題。買う人は注意してもらいたい。

カメラ性能の意外な真実

カメラ性能にも密かな妥協点がある。4,800万画素カメラは搭載されているものの、iPhone 13以降の全モデルに搭載されていたセンサーシフト光学式手ぶれ補正が非搭載となった。これにより写真の鮮明さやビデオの安定性が低下し、特に薄暗い環境や動きのある被写体では、手ブレが発生する可能性が高い。

さらに衝撃的なのは、4,800万画素カメラの実態だ。Appleは同じ「4,800万画素」という数字を強調しているが、実際にはiPhone 16 Proの超広角カメラセンサーを主カメラとして流用している可能性が高い。このセンサーは通常の4,800万画素メインカメラと比べてサイズが大幅に小さく(1/2.55インチ)、画質面での妥協は避けられない。

また、超広角カメラが完全に削除されており、マクロ撮影や広角撮影が不可能になった。この削除の背景には、バッテリー容量を増やすための設計上の判断があるとみられる。ポートレートモードでは後からピント調整機能が非搭載で、シネマティックビデオモードも前後のカメラで完全に削除されている。

幸いにも実機で試したところ、カメラ性能の差はそれほど気にする必要は無さそうだ。iPhone 16 Proと比較したところ、確かに取り込める光の量やボケ味に差は感じるが、実際の写真としては申し分ないだろう。

性能と表示品質の「隠された差」

A18チップを搭載していると強調されているが、GPUコア数は4つに制限されている。iPhone 16は5コア、iPhone 16 Proは6コアのため、ゲームなどグラフィック性能を要する用途では性能差を感じると心配されていたが、多くユーザーからは「全く気にならない」との報告が上がっている。

ディスプレイも一見同じ6.1インチSuper Retina XDRディスプレイに見えるが、輝度は800ニトに制限されている。iPhone 16の標準1,000ニト、HDRコンテンツ表示時の1,600ニト、屋外での2,000ニトと比較すると大きな差がある。屋外での視認性には影響するものの、横並びで見比べない限り、違いには気付かないだろう。

最新機能からの除外

接続性においても、Wi-Fi 7非対応となっており、iPhone 16と同じA18チップを搭載しているにもかかわらず、Wi-Fi 6Eにも対応していない。これはC1モデムの制限によるものと思われる。

さらに、iPhone 16シリーズ全体に搭載されているカメラコントロールボタンも非搭載だ。ただし、アクションボタンは搭載されており、Visual Intelligence機能も利用可能となっている。

セキュリティ面では、最新世代のセラミックシールドではなく初代を使用している点も注目に値する。また、超広帯域無線チップが非搭載のため、AirTagの精密探索やCarKey機能、HomePod miniへの音楽転送機能が使用できない。

スマートホーム関連ではThread技術に非対応のため、この規格を使用するスマートホームデバイスが制御できない。Matter対応デバイスでもThread通信を使用するものは制御できなくなるため、スマートホーム構築に影響が出る可能性がある。

価格差以上の機能差

iPhone 16eiPhone 16より25,000円安く設定されているが、予想以上に多くの”妥協点”が隠されている。価格重視で基本機能だけを求めるユーザーには魅力的な選択肢かもしれないが、最新機能や高い性能を求めるユーザーにとっては、追加投資してiPhone 16を選択する方が長期的には満足度が高いかもしれない。

いずれにせよ、これらの「隠された真実」を知った上で、自分のニーズに合った選択をすることが重要だ。

iPhone 16eで非搭載・制限された15の機能まとめ

  1. MagSafe完全非対応:アクセサリー、充電スタンド、スタンバイモードが使用不可
  2. 15Wワイヤレス充電非対応:7.5Wの遅い充電に制限
  3. センサーシフト光学式手ぶれ補正非搭載:iPhone 13より写真・動画の安定性が低下
  4. 48MPカメラは小型センサー流用:通常の48MPカメラより画質が劣る
  5. 超広角カメラ完全削除:マクロ撮影や広角撮影が不可能
  6. ポートレートモードの後からピント調整機能非搭載:撮影後の調整が制限
  7. シネマティックビデオモード完全削除:前後カメラともに利用不可
  8. GPUコア数削減:4コア構成で性能が制限
  9. ディスプレイ輝度制限:800ニトに制限され、屋外視認性が低下
  10. Wi-Fi 7非対応:最新の高速Wi-Fi規格が使用不可
  11. カメラコントロールボタン非搭載:iPhone 16シリーズ共通の新機能が使えない
  12. 最新世代セラミックシールド非採用:初代を使用し耐久性が劣る
  13. 超広帯域無線チップ非搭載:AirTag精密探索やCarKey機能が使用不可
  14. Thread技術非対応:特定のスマートホームデバイスが制御不可

これらの制限を総合すると、iPhone 16eiPhone 16の機能を削ったモデルでもあるが、「iPhone SE(第3世代)をiPhone 16に寄せて進化させたモデル」という位置付けのほうがしっくり来る。

価格差25,000円の背景には、これだけの機能差が隠されている。逆にいえば、これらの”制限”が気にならなければ、必要な機能を従来に比べて25,000円安く手に入ることになり、絶好のチャンスとも言えるだろう。

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更新日2025年03月04日
執筆者g.O.R.i
コメント(6件)

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  1. 通りすがりの読者(コメントID:705430)

    お年寄りには良さそうですよねー
    それにしては値段がお高いですけど

    まぁ高いというより円の価値がないだけなんですけどね🥺

  2. g.O.R.i(コメントID:705424)
    コメント先:通りすがりの読者(コメントID:705423)
    16eは外部モニターに出力出来んらしいからARグラス非対応なのかな?

    確か、誰かが利用できないって言ってた気がします!!!

  3. 通りすがりの読者(コメントID:705423)

    16eは外部モニターに出力出来んらしいからARグラス非対応なのかな?

  4. g.O.R.i(コメントID:705418)
    コメント先:ぬぶすぷ(コメントID:705415)
    15番の type-c の速度って16と16eだと変わらない気がするんですけど、どうなんですかね?(どちらも480Mbpsだと思います)

    いやその通り……ていうか自分でそう書いてますね……w 何考えてたんだ俺w ありがとうございます、修正します!

  5. 通りすがりの読者(コメントID:705417)

    16eの優れているところの記載は?

  6. ぬぶすぷ(コメントID:705415)

    15番の type-c の速度って16と16eだと変わらない気がするんですけど、どうなんですかね?(どちらも480Mbpsだと思います)

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