Appleは密かに「iPhone 6s/6s Plus」に水濡れ対策を施していた
【img via iFixit】
先日、「iPhone 6s/6s Plus」が1時間以上水に浸かった後も問題なく動作することが確認され、話題になった。
仮に防水仕様であればAppleも発表イベントで公言しなかったとしても公式ページには明記しているはず。だとすればやはり完全な防水仕様ではない可能性が高いが、なぜ「iPhone 6s/6s Plus」は水に長時間浸かっていても生き延びることができたのだろうか。
iFixitによると、Appleは「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」に対して様々な水濡れ対策を施していたことが明らかになった!
分解しない限り絶対に気付かない、Appleの水濡れ対策
ガスケットを追加し、浸水を防止
まず、「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」のバックパネルは0.3mm分厚くなっている。これは本体の強度を高めることが目的だと思われたが、ディスプレイとバックパネルの間にはガスケットと呼ばれるシールが貼られていることが発見された。
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0.3mm分厚くなったのはこのシールを張ることができるギリギリの幅を確保する必要だったから。本来であればディスプレイとバックパネルを糊で繋ぎ合わせるだけのはずが、ガスケットを挟むことによって浸水防止に貢献していると予想される。
ロジックボード上のパーツを超小型シリコンシールでカバー
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さらにAppleはロジックボード上のパーツにも防水対策を施していたことが判明している。これは今年3月にAppleが取得した「Methods for shielding electronic components from moisture(水滴から電子コンポーネントを守る手法)」という特許を利用したものである可能性が高い。
万が一iPhone本体内部に浸水したとしても、最も自ら守らなければならないロジックボードの各種パーツはこのシリコンシールで守られているようだ。
「iPhone 7/7 Plus」の完全防水仕様に期待!
発見されたAppleの水漏れ対策はこの2箇所。スピーカーやイヤホンジャックなどは特に防水性に貢献してくれそうな仕様は発見されていない。
先日、来年発表されるiPhoneが防水・防塵仕様になる可能性があると報じられていた。
Appleにとってもユーザーにとっても浸水による機種交換や買い替えはハッピーなことではない。「iPhone 6s/6s Plus」で既にここまで防水対策が施されていることから、iPhone 7で実現するかどうかは別として将来的にiPhoneが防水になる日もそう遠くないかもしれない。
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(via Cult Of Mac)