「iPhone XS/XS Max/XR」は電池が切れてもSuicaが使用可能に
「iPhone XS/XS Max」と「iPhone XR」の仕様を確認すると、「予備電力機能付きエクスプレスカード」に対応しているとの記述がある。
携帯総合研究所がAppleのチャットスペシャリストに確認したところ、「予備電力機能付きエクスプレスカード」に対応するiPhoneは、iPhone本体のバッテリーが切れてしまった場合でも予備電力でSuicaなどのカードを利用可能にする機能であると説明している。
電池切れになっても最大5時間は使用できる予備電源を搭載
「iPhone X/8」までは、万が一iPhoneの電池が切れてしまった場合はSuicaが作動せず、電車に乗ることができない、または、改札から出られないという悲劇に見舞われる可能性があった。
例えばiPhoneをガンガン使って充電せずにオールして、モバイルバッテリーが手元にないまま山手線をぐるぐる回って起きたらiPhoneの電池がゼロ、という状況だと改札から出られない。経験が無いので分からないが、駅員に事情を説明すれば何とかなるのだろうか。
予備電力機能が追加されたことにより、iPhone本体が電池切れしてもエクスプレスカードは使うことができる。ただし、逆に言えば「エクスプレスカードに設定できるカード」に限定されるため、「iD」や「QuickPay」を利用することはできない。
実際に「iPhone XS」の電池が切れた状態で使用している様子をEngadget日本版の小口さんが投稿していたので、載せておく。
本当に電池切れでもSuica使えた。iPhone XSこれは便利だなhttps://t.co/OIgoClE3Fm pic.twitter.com/JknmEbhfQL
— 小口貴宏 / Engadget JP (@TKoguchi787) September 20, 2018
同氏によると、単純に電源をオフにしている状態では機能しないとのこと。どうやら本体の電池が切れた状態で初めて予備電力が有効になる仕組みとなっているようだ。
また、予備電力と言ってもあくまでもiPhone本体のバッテリーを使用するため、完全にバッテリーがすっからかんになった場合は使用できない模様。 ITmedia NEWSによると、用意されている予備電源によて最長5時間使用できるとのこと。
要は、「予備電力機能付きエクスプレスカード」は、電池残量が0%と表示されていても、残りわずかの電池容量を絞り出してエクスプレスカードを使用可能にしてくれる。ありそうで無かった便利な機能だ。