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【レビュー】「SanDisk Extreme900 ポータブルSSD」で大容量の高速ストレージを持ち運ぶ

Sandisk Extreme900 Portable ssd 05

MacBook Proに搭載されているSSDは非常に高速だが、その分非常に高価。ストレージ容量は多いことに越したことはないが、常に使うわけではないファイルのためにスペースを確保し続けるのはあまり現実的ではない。

そこで、ポータブルHDDや据え置き型の外付けドライブが役に立つのだが、HDDとなると価格はリーズナブルである一方で書き込み・読み込み速度が遅い。ファイルを保存するだけに使うのであれば問題ないが、外付けドライブから直接作業をしたい場合には向かない。

今回紹介するのは、この課題を解決してくれる「SanDisk Extreme900 ポータブルSSD」。HDDではなくSDDを内蔵し、「USB 3.1 Gen.2」に対応しているため、最大850MB/sの書き込み・読み込み速度が可能

Mac本体に内蔵されているSSDほどではないにしろ、通常の外付けドライブと比較して非常に快適に作業することができるはず!

1台貸し出して頂いたので、他のポータブルHDDと比較してどれほど速いのか、いかに作業効率を劇的に改善してくれるかを紹介する!

「USB 3.1 Gen.2」とSSDの組み合わせで内蔵ドライブ並の快適さを実現

SanDisk Extreme900 ポータブルSSD」は非常にコンパクトで、驚くほど軽量。なんと重さたった163gなので、13インチ型MacBook Pro(2018)に同梱されているUSB充電器よりも軽い。
Sandisk Extreme900 Portable ssd 03

搭載されているポートはUSB-Cのみ。逆に言えば2016年モデル以降のMacBook Proにとっては最適なポータブルドライブである。
Sandisk Extreme900 Portable ssd 02

スペースグレイの筐体はMacBook Proとの相性も良く、「SanDisk」と大きく描かれたロゴを嫌う人はいるかもしれないが、個人的には嫌いではない。
Sandisk Extreme900 Portable ssd 01

今回は比較対象として、自宅にあったBUFFALO製ポータブルHDDを使う。数年前に先輩のプロポーズ用の映像から結婚式当日の映像まで何本も作らされた時に大活躍してくれたポータブル外付けドライブだ。
Sandisk Extreme900 Portable ssd 10

まずはBUFFALO製ポータブルHDDの速度を「Blackmagic Disk Speed Test」アプリで測定してみる。「USB 3.0」端子を使用したが、書き込み速度は39.3MB/s、読み込み速度は49.7MB/s。
Buffalo USB 3 drive USB3

あまりにも遅いため、「Thunderbolt 2」ケーブルに変更してみたが、書き込み速度は48.2MB/s、読み込み速度は47.9MB/sだった。遅い。
Buffalo USB 3 drive TB

ここで「SanDisk Extreme900 ポータブルSSD」を試すと、書き込み速度は837.0MB/s、読み込み速度は871.7MB/sを記録。
SanDisk Extreme900 SSD

比較として、MacBook Proの2015年モデルは書き込み速度が1305.4MB/s、読み込み速度が1805.8MB/s。MacBookの2016年モデルの書き込み速度が661.4MB/s、読み込み速度が936.0MB/s。

つまり、数年前のMacBookMacBook Proに匹敵またはそれを上回る性能を出すことができる、ということだ。

ファイルのコピペに掛かる時間を測定してみた

ではこの読書速度は実世界の作業内容でどのような違いが現れるのか。13インチ型MacBook Pro(2018)のレビュー記事に使用したRAW形式の画像を.zipでまとめた9.63GBの圧縮ファイルをコピーするのに掛かる時間を測定した。

BUFFALO製ポータブルHDDは「Thunderbolt 2」でも「USB 3.0」でも速度に大きな違いはなく、3分以上掛かった。
Mac to HDD TB Speed

一方、「SanDisk Extreme900 ポータブルSSD」はなんと22.17秒で完了。恐るべし。
Mac to SSD Copy Speed

Mac本体のSSD性能と比較するために、一度ゴミ箱に入れた同じファイルをデスクトップに戻すのに掛かる時間を測定した。結果、10.63だった。さすが書き込み速度が2,350.8MB/s、読み込み速度が2,609.8MB/sを出しているだけはある。
Mac Trash to Desktop Speed

iMovieを使ってドライブから直接書き出してみた

Using iMovie to export movies 01

次に、「iMovie」をドライブ内にあるファイルから直接編集し、書き出しに掛かる時間を測定してみた。結果としては、それほど大きな差は生まれなかった。

残念ながらじっくり試すことができなかったのだが、恐らく編集作業自体はHDDよりもSSDの方が圧倒的にスムーズになると考えられ、「SanDisk Extreme900 ポータブルSSD」の方が快適に作業できるのではないかと予想している。

単なるストレージではなく、作業用とし使うのであれば最適

Sandisk Extreme900 Portable ssd 09

Mac本体に保存してある大容量のファイルを逃がすために外付けドライブを必要とするのであれば、SSDである必要性はない。ポータブル型または据え置き型の外付けHDDの方が大きいデータ容量を手頃な価格で手に入れることができる。

一方、外付けドライブから作業したり、ファイルの移動を頻繁に行うのであれば、「SanDisk Extreme900 ポータブルSSD」の方がオススメ。読み書き速度がどちらも800MB/sも出ていれば、そこそこの写真や動画編集も快適にこなすことができるはず!

MacBook Proの内蔵ストレージは一度購入すると後から増やすことはできないが、高速な外付けドライブであれば追加で購入できる!

「SanDisk Extreme900」シリーズは480GBモデル960GBモデル1.92TBモデルがある。決して安くはないが、スピードが必要な人にとっては魅力的な選択肢ではないだろうか。

購入は下記からどうぞ!

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更新日2019年09月05日
執筆者g.O.R.i
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