MacBook Pro(2018)とiMac Pro、「Apple T2」チップが原因でカーネルパニックが起きている可能性
【image via iFixit】
GPU問題に始まり、キーボードが動作不良を起こし、排熱問題で本来のパフォーマンスが発揮できず、何かと問題の多い2016年モデル以降のMacBook Proシリーズだが、また新しい問題が話題になっている。
Digital Trendsによると、iMac Proおよび「MacBook Pro(2018)」に内蔵されている「Apple T2」チップの「Bridge OS」がクラッシュし、結果的にカーネルパニックを引き起こしている可能性がApple Community内で指摘されている。
MacBook Pro(2018)も「Bridge OS」が原因でカーネルパニックが報告される
「Apple T2」チップはSMC(システム管理コントローラ)、FaceTimeカメラ用の画像処理プロセッサ、オーディオの制御、SSDの制御、ハードウェアの暗号化エンジン、そして「スタートアップセキュリティユーティリティ」が内蔵されている。IntelのCPUとは独立した存在だ。
これらを処理するために内蔵されているOSが「Bridge OS」。報告されている内容によると、どうやらこのOSに何か問題があり、カーネルパニックを起こしていると見られている。
もともとはiMac Proユーザーが1月9日に「Bridge OS 2.0」が原因でカーネルパニックが起きたことを共有した投稿から始まった。記事執筆時点では140件以上ものコメントが付けられている。
当初はiMac Proに見られた症状だったが、「MacBook Pro(2018)」も「Apple T2」チップを搭載したことにより、最新モデルを購入したユーザーからも「Bridge OS」が原因でカーネルパニックが発生したという報告が上がってきている。
Appleに相談したユーザーによると、macOSのクリーンインストール、「FileVault」の無効化、「Power Nap」の無効化を案内されたという。「Power Nap」をオフにして解決したというユーザーもいるようだ。
他にも解決方法として、複数デバイスのデイジーチェーンの解除、「Thunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタ」を使用しないこと、「安全な起動」機能の無効化、Apple Watchを利用したロック解除の無効化、サードパーティ製のカーネルエクステンションの無効化、電源関係の機能を無効化するなどが挙げられている。
多くのiMac Proユーザーはアイドリング状態の時にカーネルパニックが発生すると報告。別のスレッドでは「MacBook Pro(2018)」がアイドリング状態で突然再起動したと報告している。「MacBook Pro(2018)」が18時間で2回もカーネルパニックを起こしたと報告しているユーザーもいる。
このことから、スリープ時またはスリープから復帰時において何か問題が発生しているかもしれない。
僕自身も「MacBook Pro(2018)」が突然固まるまたは突然再起動するという現象は何度か遭遇しているが、エラーログを見る限りでは「Bridge OS」が原因ではなかった模様。スリープ復帰が失敗することは2016年モデル以来は日常茶飯事だったので、もはや気にならなくなってしまった。
何かと問題続きのMacBook Proだが、今回の「Apple T2/Bridge OS」問題も解決してくれることを願う。
(via Cult of Mac)