HomePod、2018年第1四半期の出荷台数は約60万台か
Appleは、2018年第1四半期において約60万台の「HomePod」を出荷したとStrategy Analyticsが分析している。
スマースピーカー市場において、「HomePod」は全体の6%を占めている。Amazonの「Echo」シリーズが43.6%、Googleの「Home」シリーズが26.5%となっていて両社で市場の7割以上をカバー。
一方、Alibabaは7.6%を記録しApple以上のシェアを確保。Xiaomiが2.4%となっている。
低価格帯の「HomePod」投入によってシェア拡大に期待
2017年第1四半期におけるスマートスピーカー市場はAmazonが独占し81.8%も占めていたが、1年後にはGoogleを筆頭にAppleやAlibaba、Xiaomiが市場に参入し、シェアが各社に分散していることが確認できる。
スマートスピーカー全体の出荷台数も大幅に増え、1年前の240万台から約4倍となる920万台にまで成長。日本国内でもテレビCMや量販店の特価販売の影響もあり、スマートスピーカーを所有する人が増えてきた印象を受ける。
AlibabaやXiaomiは中国においてシェア拡大を進めているが、それ以外の国ではAmazonとGoogleの2強状態。幅広いスマート家電やスマートデバイスにアクセスできる汎用性の高さや音声アシスタントの性能だけではなく、価格帯も手が出しやすい点は普及の一要因であると考えられる。
そう考えると「HomePod」が市場の6%を確保できたこと自体、すごいことかもしれない。何かと不評なSiri、対応製品の少ないHomeKit、そして高価な349ドルという価格帯にも関わらず、健闘している。
現時点では販売国も3ヶ国のみだが、今後対応言語も増え、販売国も増えることによって市場シェアの拡大は期待できる。また、低価格モデルが年内登場するという噂もあり、Appleのエコシステムに浸かってしまった人にとってスマートスピーカーデビューのきっかけになり得るかもしれない。
(via MacRumors)