Apple、iPhone向けトランシーバー機能の開発を保留か
Apple内部では「Off Grid Radio Service」の頭文字を取り、「Project ORGS」と呼ばれていたそう
Appleは、Intelとのパートナーシップのもと、開発を進めていたiPhone向けトランシーバー機能を保留にしたことが分かった。The Informationによると、この機能はApple内部では「Off Grid Radio Service」の頭文字を取り、「Project ORGS」と呼ばれていたそう。
機能としては、Apple Watchに提供されているトランシーバー機能のテキスト版、というイメージ。長距離電波を利用してセルラーネットワークをバイパスし、iPhone同士であれば直接テキストメッセージを送受信できる仕組みだそうだ。
長距離電波を利用し、iPhone同士が直接テキストメッセージを送受信できる機能
「Project ORGS」は、ガス業界などの無線通信で使われている900MHz帯を利用すると見られていた。この機能により、通信キャリアの電波が届かないエリアでもコミュニケーションを取ることを可能にすると期待されていた。
このプロジェクトはこれまでほとんど明るみに出たことがなく、具体的になぜ保留する決断がくだされたかについては不明としつつも、当時責任者を務めていたRubén Caballero氏が今年4月にAppleを去ったことが影響しているのではないかと見られている。
また、AppleとIntelの関係性もプロジェクトが止まった理由として挙げられている。Intelは今年4月、AppleとQualcommが和解を発表したことを受け、AppleとQualcommが和解を発表した。
Appleは今年7月末、Intelのスマホ用モデム事業の大部分を買収したことを発表した。将来的に実装される可能性はあるとしつつも、開発が再開される目処は立っていない。
(Source: 9to5Mac)
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