将来、SIMカードが不要に?!Apple、「e-SIM」の導入を検討中
Appleが異なるキャリア間をタップで切り替えることができる「Apple SIM」を発表したのは「iPad Air 2」と同時期。2014年10月だったので、約1年前のことだ。
特定のキャリアのSIMカードを入れるのではなく、複数のキャリアを網羅した1枚のSIMカードを入れ、ソフトウェアで1つを選ぶ。結果的にキャリアからの制限があったもののこの発想は画期的で多くの注目を集めたが、現在Appleが検討している新しいSIM技術は今後のモバイル市場を大きく変える可能性がある!
The Financial Timesによると、AppleはSIMカードを使わずに端末内にSIMカード機能を埋め込んだ「e-SIM」の導入を検討中であると報じている!
Samsungも導入を検討中!将来のスタンダードに?!
現在、Appleは「e-SIM」実現に向けて複数の通信キャリアと話し合いを行なっているという。Appleだけではなく、Samsungも話し合いに参加していることから、将来的にはiPhoneもAndroidスマートフォンもSIMカード要らずになるかもしれない。
仕組みとしては「Apple SIM」と同じ。SIMカード機能が最初から端末内に埋め込まれているため、ソフトウェア側で通信するキャリアを自由に選ぶことができる。
話し合いが進められているのはAT&TやVodafoneなど海外キャリアばかり。早ければ2016年までにサービス開始を目指しているとのことだが、国内キャリアの名前は全く挙がっていないため、日本で活用できるのはまだまだ先になりそうだ。
実は個人的にこの「e-SIM」計画についてAppleが極めて前向きであろうと思える理由が1つある。それは不要なものをとことん削ぎ落とす「引き算のデザイン」を取り入れているAppleだからこそ、側面にあるSIMカードトレイが邪魔で邪魔で仕方がないと思っているのではないか、ということ。
そもそもSIMカードとSIMカードトレイは本体内でも無駄に場所を取る。「e-SIM」が実現すればより本体内部のスペースに余裕ができ、せいぜいSIMカードトレイ分ぐらいは電池容量が増え、電池持ちも改善されるかもしれない。
今年は「s」系アップデートだが、来年はメジャーアップデートになることが予想されるiPhone。「e-SIM」が採用されるか、注目だ。
▼現在Appleが着目している他の最新技術もチェック!
(via 9to5Mac)
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