公式トレーナーが語るApple Fitness+の魅力「5分でOK」「狭いスペースでOK」【イベントレポート】
おやつ感覚で"ちょい運動"の「フィットネススナック」。YOASOBIや渡辺直美の特別コンテンツも、月額980円
Appleは2026年1月21日、フィットネス・ウェルネスサービス「Apple Fitness+」の日本での提供を開始した。同日、Apple表参道にてプレス向けイベントを開催し、カリフォルニア州クパチーノから来日したフィットネステクノロジー担当シニアディレクターのJulz Arney(ジュールズ・アーニー)氏と、実際にFitness+に登場するトレーナー陣が登壇した。
本記事では、Apple表参道で開催されたプレスイベントの様子をレポートする。
Apple Fitness+が日本で正式ローンチ
Apple Fitness+では、12種類のワークアウト(筋力トレーニング、ヨガ、HIIT、ピラティス、ダンス、サイクリング、キックボクシング、メディテーションなど)が提供され、毎週新しいセッションが追加される。各エピソードは5分から45分の長さで、ほとんどのワークアウトは器具を必要としない。
料金は月額980円で、最大5人の家族メンバーと共有できる。新規購読者は1カ月間の無料トライアルが利用可能で、新しいApple Watch、iPhone、iPad、Apple TV、AirPods Pro 3、Powerbeats Pro 2を購入した新規購読者は最初の3カ月間無料で利用できる。
Arney氏は、KDDI、Anytime Fitness、Benefit 1とのパートナーシップにより、日本国内でより多くの方々にFitness+を届けられることを発表した。ジム会員向けの特典が提供される見込みだ。
日本向け特別コンテンツが充実
YOASOBIのアーティストスポットライトが第1弾として登場
日本でのローンチを記念して、人気デュオ「YOASOBI」が「アーティストスポットライト」シリーズの第1弾として登場する。イベントではYOASOBIからの特別メッセージ動画が公開され、「弱遊びの音楽が皆さんのフィットネスの時間に少しでもワクワクとパワーをプラスできたら嬉しいです」とコメントしていた。
メッセージの中で、YOASOBIの2人は「ワークアウト中の音楽はむちゃくちゃ大事」「僕は二頭と三頭の日でした」など、普段からパーソナルトレーニングを受けていることを明かしていた。実際にワークアウトをしているアーティストが選ばれたのは説得力がある。
新たにK-Popが音楽ジャンルとして追加された。今後、藤井風、Ado、BE:FIRST、JO1といった日本のアーティストもプレイリストに追加される予定だ。
渡辺直美と山下智久の「ウォーキングの時間」
オーディオワークアウト「ウォーキングの時間」には、コメディアンで女優の渡辺直美と、Apple TV+の「神の雫」に出演した山下智久が登場する。このシリーズでは、ゲストが人生の目的や感謝の気持ち、困難を乗り越えた経験などを語りながら、ユーザーの歩く意欲を高める仕組みだ。
トレーナー陣とのトークセッションを開催
イベントはApple表参道のクリエイティブプロである「キャンディー」さんが司会進行を務めた。Arney氏は今回が12回目の来日となり、トレーナーとともにFitness+の魅力を紹介した。
登壇したのは、Fitness+の28名のトレーナーから選ばれた3名だ。ヨガトレーナーのDice Iida-Klein(飯田クライン”ダイス”大介)氏は母が大阪出身のハーフ日本人、筋力トレーニングとHIITを担当するKim Ngo(キム・ンゴー)氏は東京と名古屋に家族が住んでおり、サイクリングとトレッドミルを担当するSherica Holmon(シェリカ・ホルマン)氏は青森県の三沢と沖縄に計8年間住んでいた経験を持つ。日本に縁のあるトレーナーばかりで、なんだかちょっと嬉しくなった。登壇しなかったが、HIITのトレーナーであるBrian Cochrane(ブライアン・コクレイン)氏も参加した。
Arney氏が語るFitness+の魅力
Arney氏は、Fitness+が特別な理由として3つのポイントを挙げた。1つ目は28名の素晴らしいトレーナー陣、2つ目は画面上にリアルタイムで表示される個人指標(心拍数や消費カロリー、アクティビティリングの進捗など)、3つ目はホテルの部屋でも自宅でもジムでも、どこでも利用できる柔軟性だ。
実際にArney氏は来日後、ホテルの部屋で飯田クライン氏の10分間のヨガを体験したという。「どこにいたとしても、どんな形でもFitness+は素晴らしい体験ができるんだなと実感した」と語っていた。
トレーナーが語るFitness+の魅力
トレーナーたちもそれぞれFitness+の魅力を語った。Holmon氏は音楽の重要性を強調し、「プレイリストには情熱とこだわりが注がれており、ユーザーがもう少し自分を追い込もうという気持ちにさせてくれる」と述べた。音楽好きとしては、これは重要なポイントだろう。
飯田クライン氏はワークアウトのバリエーションの豊富さを挙げた。「地元のスタジオで新しい種目をいきなりトライするのはハードルが高いと感じるかもしれない。しかしFitness+なら、自宅など安心できる環境で自分のペースでやっていただける」と説明していた。
Ngo氏は、怪我からの回復時や限られたスペースでも対応できるモディフィケーション(動きの調整オプション)について語った。「アパートに住んでいて、下の人にうるさい音を立ててしまうのは気が引ける。そういった時にも合うような選択肢が揃っている」。マンション住まいが多く、上下左右の近隣住民に気を遣わないといけない環境が多数を占める日本において、非常に重要な機能だ。
運動を継続するためのモチベーション維持術
キャンディーさんが「なかなか運動の継続が難しいと感じる人も多いが、モチベーションを維持する上で大切にしていることは何か」とNgo氏に質問した。
Ngo氏の回答はシンプルだった。「楽しいことをやらなければならない」。継続の秘訣は、楽しめるかどうか。当たり前のようだが、これが全てだろう。
Holmon氏は「小さく始めることが長続きさせるコツ」と語り、5分や10分の短いプログラムを「フィットネススナック」と呼んでいた。つまみ食いの気分で気軽にやってみる。この発想は良い。
Apple WatchやAirPods Pro 3との連携で体験がさらに充実
Apple Watchを装着してFitness+を使用すると、心拍数、消費カロリー、アクティビティリングの進捗状況などの個人指標が画面上にリアルタイムで表示される。新しいAirPods Pro 3でも心拍数測定機能により、ワークアウト中にリアルタイムで個人のフィットネス指標を確認できる。
有酸素運動では、同じワークアウトを完了した他のユーザーと比較した運動強度を示す「カロリー消費バー」も表示され、フレンドリーな競争を促す。やっぱりモチベーションが上がる機能だ。あとちょっとで終わる、あとちょっとでこれだけの消費カロリーが達成する、ということで、やっているトレーニングに対する成果が可視化されることはとても重要だと思う。
28名のトレーナーそれぞれの実際の声に基づいた生成音声による日本語のデジタル翻訳音声が提供され、ワークアウトには日本語字幕も含まれる。全てのコンテンツはロサンゼルスのスタジオで4K HDRで撮影されており、イマーシブな体験が可能だ。
Fitness+はiPhoneのフィットネスアプリから利用でき、iPad、Apple TVでも利用可能だ。もし表示されない場合は、iPhoneを再起動することで表示される可能性がある。
Apple Fitness+は日本でどこまで受け入れられるのか
月額980円で28名のトレーナー、12種類のワークアウト、毎週追加される新しいコンテンツが利用できるFitness+。日本向けの特別コンテンツも充実しており、コストパフォーマンスは高いだろう。問題は、自宅でのワークアウト習慣がどこまで日本で定着するかだ。
個人的にはピラティスが一番興味がある。完全な余談だが、大学生時代にピラティスの授業に参加しようとしたら全員女子で日和ってしまい、欠席を決断してしまったという苦い思い出があるからだ。Apple Fitness+なら誰にも見られることなくどんなものか体験できるので楽しみだ。
Fitness+は5分から始められる。まずはHolmon氏の言う「フィットネススナック」を試してみよう。
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