5K2Kウルトラワイド＋4Kのある作業環境：ロマンと実用性の絶妙なバランス

34インチ5K2Kウルトラワイド+27インチ4Kによる最強デスク環境

5K2Kディスプレイの活用方法

メインの作業スペースとして使用しているのは、5K2Kディスプレイだ。左側にTodoistを最小幅で表示し、やるべきことを常に表示しておく。

隣にGoogle Chrome、MarsEdit（ブログエディタ）とリアルタイムプレビュー画面。右下にJPEGmini Pro（画像圧縮アプリ）を配置し、その上には作業中のファイル置き場であるデスクトップがいつでもアクセスできるようになっている。デスクトップは散らかっているとみっともない。作業中のみ使用し、作業が終わればすぐに処理する習慣をつけている。

5K2Kディスプレイの疑似解像度は、最も細かい「3840 x 1620」に設定している。作業領域は広くなるが、各アプリでフォントサイズを調整することで作業のしづらさはない。

4Kディスプレイの活用方法

5K2Kディスプレイの上に配置している4Kディスプレイは、あくまでもサブモニターとしての位置づけだ。下半分は軽く見上げるだけで情報が確認できるが、上半分はしっかりと上を見なければならない。

そこで僕は、Tweetbot（マルチカラムのTwitterクライアント）とBiscuit（複数アプリ統合ブラウザ）を下半分に配置。上にはGoogle Chromeのタスクマネージャー、アクティビティモニター、Sensei（パフォーマンス管理アプリ）を置いている。

よリ多くのアプリを配置するために、疑似解像度は「3008 x 1692」に設定。特に文字が小さくて見づらくなるTweetbotは、アプリ側でフォントサイズを大きく設定している。

余談だが、Google Chromeタスクマネージャーの監視はおすすめ。僕は広告の重要性を理解しているつもりなので、アドブロッカーは導入しないが、大手サイトで導入されているアドネットワーク「Teads」は、MacBook Proのエネルギーを無駄に消耗する。常に監視しておくことで、Teadsが読み込まれた瞬間に無効化できる。

それ以外は動画を楽しむときに使用することが多い。映画であれば21:9の5K2Kディスプレイを使用したほうが快適だが、僕が見る動画は基本的にYouTubeのみ。16:9の4Kディスプレイは、全画面で表示する上で欠かせない存在だ。

16インチ型MacBook Proの活用方法

16インチ型MacBook Proには、LINEとSpark（メールアプリ）を表示している。当初は4Kディスプレイの上半分に配置していたが、見上げる角度が高すぎたせいか、首への負担を実感し断念。特にLINEは妻からの連絡が入ることもあり、見やすい場所に置いておくことが重要だ。

本来はクラムシェルモードで使用したかったMacBook Proだが、開いて使用することで追加の作業領域を確保できただけではなく、True Toneディスプレイが外部ディスプレイで有効化される。Apple Watchでも代用できるが、必要に応じてTouch IDを使用できる点も便利だ。

解像度はMacBook Proの「デフォルト」で使用。

スタンドはTwelve South Curve Stand for MacBookを使用。見た目のシンプルさと使い勝手が気に入っている。　

5K2Kディスプレイ、4Kディスプレイ、16インチ型MacBook Proの活用方法をまとめた。僕の作業に必要なアプリはすべて5K2Kディスプレイの中心に配置され、優先度が低いアプリは少し離れていることがわかるだろう。

スピーカーシステムの見直しを試みるも、元通りに

作業環境飲み直しの一環で、長年愛用してきたBose Companion 20 multimedia speaker systemを外し、MacBook Proのスピーカーで代用を試みた。16インチモデルはスピーカー性能が驚くほど改良されているため音質に不満はなかったが、右方向に偏って音が聞こえてくる状況に違和感を感じて断念。

BGM再生用としてHomePodも追加で購入。AirPlay経由で使用できると期待していたが、遅延が酷すぎて使い物にならなかった。動画との音合わせは問題ないが、操作してからスピーカーに反映するまで1秒以上は掛かる。タイムラグは極めて不快だった。

AirPlayがこの程度であれば、Spotifyを直接再生できるSonosのスピーカーを買うべきだったと後悔した。Spotifyを使用する場合、MacBook ProのスピーカーをAirPlay経由でHomePodに指定するため、効果音や通知音などもすべて時差でHomePodから聞こえてしまうのだ。

現在は今まで通り、Bose Companion 20 multimedia speaker systemを使用している。5K2Kディスプレイの裏側にあるヘッドホン端子に接続している。

音量操作はMacから行えず、コントロールポッドから操作する

キーボードをKeychron K8にアップグレード

仕事柄、作業効率を最も大きく左右するのはキーボードかもしれない。これまではKeychron K2を使用していたが、新発売のKeychron K8へ乗り換え。FILCO Genuine ウッドリストレストとのサイズもマッチし、見た目が洗練された。

従来はコンパクトな筐体に矢印キーを含めて搭載していたが、Keychron K8はフルキーボードと独立した形で矢印キーが配置されたキー配列。REALFORCE TKL for Macと似ており、個人的にはKeychron K2以上に気に入っている。

Bluetooth接続でも使用できるが、macOSのバグで稀に接続が不安定になることがあるため、有線接続を選択。ケーブルはCableCreation USB-C to USB-Cコイルケーブルを使用している。

配線の見直し

ディスプレイを変更するにあたり、配線を全面的に見直した。作業中は呪文のように、「誰にも見られないところにこれほどの時間をかける必要があるのか」と自問自答していたが、いざ終わってみると余計な延長コードやケーブルの排除に成功。こう見えてもスッキリした。TimeMachine用のハードディスクもケーブルトレイに移動した。

使用している配線整理アイテムを簡単にまとめておく。

デスクマットの滑り止め廃止

Satechi Ecoレザー デスクメイト デスクマットの下に敷いていた滑り止めシートを取り除いた。MacBook Pro単体で作業をしたいとき、デスクマットごとスライドすれば、キーボードもマウスもまとめて移動できる。瞬時に作業場所を確保できるようになった。

最高の作業環境を手に入れたが、ロマンの追求はまだまだ続く

今回作り上げた作業環境は非常に気に入っている。現時点では最高の出来だが、まだまだ改良の余地はある。

本来であればスピーカーもモニターアームに配置したかったが、叶わず。5K2Kディスプレイのモニターアームを4Kディスプレイに使用しているものとデザインを揃えたかったが、1.3万円もかけた製品を早々に手放す気にはなれず。黒塗りも検討したが、Caldigit TS3 Plusもシルバーなのでそのまま使用することにした。

5K2Kディスプレイを取り付けているモニターアーム

4Kディスプレイを取り付けているモニターアーム

49インチ型の超ウルトラワイドモニターのほうが、ロマン溢れる構成だったが、34インチの5K2Kディスプレイのほうが実用的だ。格好良さを追求し続けるのも大事だが、使い勝手が悪いのは本末転倒。今の作業環境は、ロマンと実用性のバランスが非常に良い。

自分にとってベストな作業環境は、自分しかわからない。大掛かりなアップデートはここで一旦終了するが、今後も少しずつ改良を重ねていきたい。