Macのメモリ解放アプリ、「OS X Mavericks」以降は使用非推奨
Macを快適に動作させる上でメモリ(RAM)は必要不可欠である。僕の使用している12インチ型MacBookは8GB、15インチ型「MacBook Pro Retina」は16GBのRAMを搭載し、作業を全面的にサポートしてくれる。
ところが長時間使っていれば使っているほどMacの動作は重くなってきてしまう。そこで手っ取り早い高速化テクニックとして古くから「メモリ解放アプリ」を使用して「メモリを解放する」ことが有効だと伝えられてきた。実際、僕も現にメモリ解放アプリを常駐させている。
ここでみなさんに本日1番の衝撃的なニュースだ。「Mac Fan 2016年8月号」によると、「OS X Mavericks」以降のOS X/macOSではメモリ解放アプリの使用は非推奨であると解説されている!
「動作が一時的に遅くなったり不安定さが増すことも」
なんという衝撃だ。グローバルキーボードショートカットまで割り当てているというのに、1日に数回はそのキーボードショートカットを叩いているというのに……逆効果?!
幸いにも僕自身はメモリ解放後に動作の不安定さは感じることなく、むしろ想定通りの快適さを手に入れていたつもりだった。ただ、仮にそうだとしても本来は「動作が一時的に遅くなったり、不安定さが増すことも」あるということなのであれば使用を直ちに止めた方が良さそうだ。
これは「OS X 10.9 Mavericks」以降に導入された「圧縮メモリ」という仕組みが関係している。
複数のアプリを立ち上げると瞬く間にメモリが一杯一杯になっていることを見たことがある人も少なくないだろう。一般的には神経質な人だとここで既にメモリ解放に取り掛かってしまうが、これがまさにNGポイント。
実はこれは管理対象となるメモリ領域を事前に大きく確保しているそうだ。つまり、「これから使う可能性のあるRAM」を事前にキープしておくことによって立ち上げたアプリが快適に動作するようにしているということだ。
これをメモリ解放アプリなどで無理やり解放することによって何が起きるのかというと、システムは解放されたデータをわざわざ再取得する必要がある。時間も掛かり、場合によっては破損してしまうこともある。結果的にトラブルの原因になり得るのだ。
ではどうするべきなのか。