iOS 17、アプリのサイドローディングに対応か
2024年3月までに、EUがプラットフォームの解放を強制する法律に準拠する必要がある
「iOS 17」は、EUでApp Store以外のアプリストアを使ってアプリをダウンロードできる、俗に言う「アプリのサイドローディング」に向けた対応が含まれている可能性がある。Appleに詳しいBloombergの名物記者Mark Gurman氏が最新ニュースレターで明らかにした。
EUは昨年11月、Appleを狙い撃ちした”ゲートキーパー企業”に対し、サービスやプラットフォームを他企業やデベロッパーへの解放を強制する新しい法律「デジタル市場法 (DMA)」を施行。実質的にAppleを狙い撃ちした法律と見られており、2024年3月6日までの対応が求められている。
「iOS 18」は2024年9月に一般公開されるはずだ。サイドローディングに対応するのであれば、必然的に「iOS 17」で対策を打つ必要がある。
サイドローディングを許可するメリットは、インストールできるアプリの種類が広がること。アプリ開発者は、Appleに15〜30%の手数料を取られずに済む。ではデメリットは何だろうか。
ITジャーナリストの林信行氏が執筆した「iPhoneの安全性を左右するサイドローディング議論 2024年以降の最終決定に期待」が参考になるため、一度目を通してもらいたい。サイドローディングが危険である理由として、「マルウェア感染リスクの増加」「代替ストアのセキュリティ審査の質」「セキュリティアップデートの対応複雑化」「プライバシー基準の低下」が説明されている。
またAppleのサイドローディング許可に向けた動きを作ったのは他でもなくEUだが、Appleを排他的であると批判し、流れに賛同する企業もいる。これらの企業について、林氏は、「スマートフォン上の個人情報をもっと入手したいと思っている企業」と警報を鳴らす。
現在、サイドローディングを望む声をあげている開発者の多くはAppleの厳しい条件に不満を持っている企業であり、スマートフォン上の個人情報をもっと入手したいと思っている企業だ。
サイドローディングの危険性はあれど、法律への準拠は企業として避けられない。Appleはリスクを十分に理解した上で、セキュリティを担保する仕組みを考えるだろう。Bloombergによると、危険性の回避対策として、Macアプリで用意されている仕組みと似た有料の認証機能の実装を検討しているという。
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