iOSにはキーボードを左右に寄せる片手モードが存在していた
iOSにはキーボードを左右に寄せる片手モードが存在していることをデベロッパーSteve Troughton-Smith氏が明らかにしている。
実際にiPhone上で利用することは出来ないが、シミュレータ上でハッキングすると下記ののようにキーボードを左右いずれかに寄せることができる機能が隠れていたようだ。
実は「iOS 8」の頃から実装されていた「片手モード」
実際にまだ正式な機能としてリリースされていないこの「片手モード」だが、実は「iOS 8」の頃から存在していたとのこと。つまり、Appleは「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」を発表した頃から片手入力を可能にする機能を検討していたことが伺える。
「片手モード」はキーボードの端をスワイプすることによって起動する。キーボードが片方に寄せられた結果、空いたスペースにはカット/コピー/ペーストのショートカットキーが表示される。
実際にシミュレータ上で動作しているスクリーンキャストも投稿されていたので、載せておく。
Video or it didn't happen: (very hard to engage in the Simulator with a mouse cursor) pic.twitter.com/vw2wpCgiLJ
— Steve T-S (@stroughtonsmith) October 19, 2016
結局未だに実装されていないこの機能だが、代わりにAppleは「Reachability(簡易アクセス)」を提供。画面の高い位置にある要素をタップするには便利かもしれないが、文字入力時には役に立たない。
いずれ正式に機能としてリリースされるかどうかは定かではないが、「iOS 11」の新機能一覧にシレッと含まれているかもしれない。もしかしたら開発の優先度が低く、英字キーボード以外の言語の最適化がまだ完了していないのかもしれない。
日本語で片手キーボード入力をしたいという人は下記キーボードアプリが良さそう。最近アップデートで「3D Touch」で濁点文字を一発入力できる機能を実装したらしい。
(via 9to5Mac)