Appleは2017年時点でFace ID+Touch IDを検討していた?
複数の生体認証が動作可能であることを示唆する「canPerformMultiBiometrics」というコードが見つかっていた
2021年に発表されるiPhoneは「Face ID」だけではなく、画面内蔵型の「Touch ID」にも対応する可能性があるとTFIアナリストのMing-Chi Kuo氏が発表していたが、Guilherme Rambo氏によると、2017年に「iPhone X」に関する様々な情報をリークしたHomePodのファームウェアから複数の生体認証が動作可能であることを示唆する「canPerformMultiBiometrics」というコードが発見されていたことをツイートしている。
It's interesting to see this report about Touch ID and Face ID on the same device. Remember that leaked HomePod firmware that revealed iPhone X in 2017? Well… https://t.co/0lMOIGeWA1 https://t.co/uTo4PI2tOk
— Guilherme Rambo (@_inside) August 5, 2019
「iPhone X」発表前、何度も画面内蔵型「Touch ID」の噂が浮上
実は「iPhone X」が発表された2017年の4月時点で「Touch ID」が画面に内蔵されるという噂が度々報じられていたことから、搭載を検討していたとしても不思議ではない。
「iPhone X」正式発表後、その噂を否定していたが、最近になって中国の複数サプライヤーからディスプレイ内蔵型指紋センサーの研究開発を本格化したとの情報もあり、将来モデルへの採用に向けて動き出しているのかもしれない。
Face IDとTouch IDは「競合関係ではなく、補完関係」
「Face ID」があるのに「Touch ID」を採用し直すことによって逆戻りしているような印象もあるが、Kuo氏は顔認証と指紋認証は「競合関係ではなく、補完関係にある」と指摘。
実際、「Face ID」が便利であると感じる点もある一方で、「Touch ID」の方が便利だったというシーンも少なくない。どちらもあればユーザーにとって使い勝手が良くなることは間違いなさそうだ。
あくまでも僕の予想だが、もし実装されるとしたら、顔認証および指紋認証は成功するまで合計3回まで挑戦することができ、その3回分は顔認証と指紋認証を自由に組み合わせることができるのではないかと思う。
今の生活でも2つの生体認証が搭載されていれば便利になることは容易に想像できる。寝起きは指紋認証、風呂上がりは顔認証、水回りでは顔認証、Apple Payは指紋認証、と言った形で使い分けられたら最高だ。
iPhoneの買い替えタイミングが益々難しくなる
2019年はトリプルレンズカメラが特徴で、2020年はカメラがさらに進化し5Gに対応するとの噂。この噂が事実であれば2021年は「Touch ID」が復活するということに。
かつてはメジャーアップデートとマイナーアップデートが交互に発表されるのがiPhoneの販売サイクルだったが、最近はもはやサイクルがあるのかどうかさえも良く分からない。
魅力的な機能が毎年小出しにされるからこそ、iPhoneの買い替えタイミングも年々難しくなりそうだ。