みんなどう？iPhone 14 Proのバッテリー、「劣化スピードが早すぎる」との報告多数

iPhone 14 Proを使用しているユーザーが、製品購入1年未満にも関わらず、バッテリーの劣化が異常に早いと国内外で話題になっている。幸いにも僕のiPhone 14 Proは想定の範囲内の劣化だが、影響を受けている人は、「バッテリーの状態と充電」で表示されるバッテリーの最大容量が90％以下になっているという。

バッテリーが劣化する原因は分かっていない。一部ではディスプレイ輝度が増したこと、常時表示ディスプレイ機能が実装されたことが指摘されているが、これらはあくまでもバッテリーの消耗を加速する可能性はあるものの、バッテリーの劣化と直接的に関係があるかは不明だ。

iPhoneの充電方法との関連性はなさそうだ。僕は自宅ではMagSafe、車での移動中は有線接続で充電してきたが、最大容量は96％を保っている。Appleによると、「iPhoneのバッテリーは、フル充電サイクルを500回繰り返した時に、本来の容量の最大80%を維持できるように設計されています」と説明している。

バッテリーの最大容量が低下すると、電池持ちだけではなくパフォーマンスにも影響がある。iPhoneには「パフォーマンス管理機能」が実装されており、バッテリー容量の低下とともにパフォーマンスが制限される。

これは空腹時に全力で運動できないとの同じように、電池容量が減っているとピーク電流が流れにくくなり、電子部品を保護する目的でデバイスが予期せずにシャットダウンする恐れがあるとして実装された機能だ。

ただしAppleは2019年に、ユーザーへ告知せずに同機能を実装したことで訴訟問題に発展。多額の和解金を支払い、バッテリー交換費用を値下げするなどの対応を行った。